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2021-03-23 11:25:00

タッチングテクニック

タッチングにおいて標的になる筋膜について

筋膜(fascia)とは・・・

 頭頂から下腱指先まで、身体の表面から深層まで、あらゆる臓器を包みながら全身に広がっているコラーゲンエラスティンという成分からなる「膜」のこと。この膜はからだの構造を支える大切なそしてタッチングにおいてとても重要な組織なのです。

 

◎コラーゲンは形を保つ働きを持ち、エラスティンは伸縮性を持ちます。

 筋膜薄い膜状で、大きさも厚さもさまざまです。

 筋肉繊維一本一本を包むほど小さくて薄いものもあれば、筋肉や内臓、骨などを包むものもあります。大きなものは、全身をボディーストッキングのように包んでいます。

 筋膜は中身を保護したり、潤滑剤の役割をしたりしていますが、とくに重要なのは、包んでいるものの形や位置を決めていることです。

 各部の筋膜がどのくらいの弾力をもっているか、どのくらいの張り具合か。

 それによって、筋肉の柔軟性が変化し、姿勢に影響を与えています。からだの中の構造を決定しているので、呼吸器官や消化器官などのように、筋膜を「構造の器官」と呼ぶこともあります。

 老化は筋膜の衰えからくるといっても過言ではありません。

 筋膜は、ゼリーのように柔軟です。

 しかし、以下のようなことがあると、水分を失い、老廃物が溜まっていきます。その結果、萎縮してカタくなったり、隣り合った筋膜同士が癒着したりします。

 

 ■ケガや手術のような物理的な外的ストレス

 ■不安、イライラ、怒りなどの感情的、精神的ストレス

 ■偏った動作や姿勢による慢性的な筋肉へのストレス

 

 筋膜が萎縮すると、それに包まれている筋肉も縮み、固くなり、動きも悪くなります。

 これがいわゆる「コリ」の原因です。

 しかも、一部分が萎縮しても、結局はそこに引っ張られてからだ全体の筋膜バランスが狂い、姿勢のゆがみを生みます。全身の筋膜が水分を失い、からだが柔軟性を失っていくことを、「老化」と呼ぶこともできます。タッチングによって筋膜の柔軟性を回復することで、からだ全身の均整がとれ、若返るのです。

 筋膜のネットワークすべての筋膜は幾重にも重なりあい、つながり合って一つの大きなネットワークを形作っています。それは、ピンと張った一枚の布に例えられます。もし布の端にシワがよったら、それは同時に布全体の張り具合に影響を与えます。

 足首の捻挫やケガによって、そこの筋膜が固くなりシワのよった状態になってしまうと、隣り合った筋膜が引っ張られ、その影響は時間とともに膝、腰、背中、首へと広がっていきます。

 そのため、頭痛の原因が実は足首にあったり右肩の痛みが左足の捻挫のせいだったり・・・ということが起きてきます。

 そういう場合には、症状として障害の表れた部分だけを改善する方法では、障害の真の原因にたどり着くことはできません。

 タッチングによる[ズリ圧]が個別の障害を解消することによって、からだ全体のバランスをとっていくことが出来るのです。

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