津具花祭
つぐ はなまつり
【日時】毎年1月2日午後1時~1月3日午前8時頃
【場所】白鳥神社舞庭
花祭は鎌倉・室町時代に山伏や修験者によって天竜川水系に伝えられたとされる湯立て神楽で、設楽町津具と隣接の東栄町、豊根村で行なわれています。
津具では毎年1月2日の午後から白鳥神社の舞庭で30種類以上の舞や神事が夜を徹して行なわれます。 悪態祭ともいわれ、この日は観客も舞手に悪態をつくことが許されているので酒を飲み悪態をつき、 日頃のうっぷんを晴らしながら舞手と観客が一体となって盛り上がる。 まさに神人和合の雰囲気をかもし出す祭で、昭和51年に国の重要無形文化財に指定されました。
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【ばちの舞】 宮人(みょうど)の長老が太鼓のばちを持ち笛の音に合わせて一人で舞う。
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【式さんば】 ばちの舞で持っていたばちを打ち手に渡し、太鼓と笛に合わせて宮人が扇と鈴を持って舞う。
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【ひのねぎ】 五色の「ひいな」を持って舞う、面形(おもてがた)の舞い。
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【地固めの舞】 「扇の舞」「八刀の舞」「剣の舞」を舞子二人で舞う。 剣の舞は、白鳥神社神前において行われます。 八刀とは、木剣に五色紙の飾りをつけたもの。
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【御神楽】 宮人(みょうど)4人が扇と鈴を持って舞う。 願主から寄せられる祈願に応じて他の舞の合間にも奉納される。
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【花の舞】 子供が愛らしく舞う「花笠の舞」をはじめ、お盆を持って舞う「盆の舞」、御幣を持って舞う「ぼんでんの舞」と続く。 3人で舞う。
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【市の舞】 三つ舞の舞い手が扇と鈴を持ち、一人ずつ舞う。
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【三つ舞】 扇の舞、八刀(やち)の舞、剣の舞を3人で舞う。
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【擂り粉木の舞】 味噌をつけたすりこぎ、飯粒をつけた杓子、女郎の三人が登場し、観客に味噌や飯をつけてまわる。 願主の祈願に応じて他の舞の合間にも奉納される。
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【山見鬼】 かつては釜に足をかけ鉞で割る所差であったが、現在は供鬼(白鬼)との入れ違いに舞が変化した。 白山を割って生命の再生をはかり、生まれ清まりの役割を持つ役鬼。
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【湯囃し】 軽快なテンポで湯たぶさ(藁のタワシ)を持って舞い、釜の湯をあたりかまわず撒き散らします。 この湯を浴びると病にかからないといわれている。
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【四つ舞】 扇の舞、八刀の舞、剣の舞を四人で舞う。
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【おきな】 老人の面形の舞い。
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【榊鬼】 反閇を踏んで大地に新しい生命力を吹き込み、豊穣をもたらす役鬼。願主の祈願に応じて他の舞の合間にも奉納される。
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【おかめ】 妊婦の所作で滑稽に舞う。
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【朝鬼】 役鬼を除く鬼たちが一堂になって舞う。
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【茂吉鬼】 槌を持って舞い、湯釜にぶら下げられた「蜂の巣」を払う。蜂の巣の中の五色紙は縁起物。
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【獅子舞】 湯たぶさをくわえてま舞庭を舞い清める。
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【しずめ】 花祭りで最も重要な役とされ、天狗面がゆっくりとしたテンポで舞う。 これによって神々は心を鎮めそれぞれの御座に帰ってゆく。
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