詳細情報
染物技法その1「引染 ヒキゾメ」
型を使用しないで染料をつけた刷毛を使用して生地に直接描く技法です。丁度、フリーハンドの様な感じです。色彩を自由に表現できる反面、長い生地を均一に同じ色に染めるのは大変に高度な技が必要となります。ぼかし等に特化しているためこの技法ならではの奥行ある仕上がりが特徴です。
繊細で色々なバリエーションを組める技法です。
より満足度の高い商品を提供するには絵の打合せに多くの時間を割く必要があると考え当社では、図面の段階からしっかりと打ち合せを行わせて頂く時間を頂戴しております。
染物技法その2「捺染 ナッセン」
型をつくり生地の上に置き、型枠に染料を流し、その上を大きなヘラで染み込ませる染め方。2色以上を染める時は色ごとに版を分けて、一色ずつ染めていくことで柄を表現していきます。
2色で二つの版が必要です。色数が増えると版も増えるので、手間も染める時間もかかります。
しかし色が重なった際の発色が美しいのがこの技法の特徴です。
染物技法その3「糊置き ノリオキ」
複数の色を使用した染物は非常に艶やかで美しいですが、生地に色をにじませて様々な模様を描いていくため、そのまま模様を描いていくだけでは、隣の色同士が混ざってしまいます。
ひとつひとつの模様の上にチューブの様な筒で「糊」を置き縁取っていくことで色の侵入を防ぎ模様の区別がはっきりと表現できます。
この作業を「糊置」と呼びます。非常に慎重さを求められ、技術の差がはっきりと出やすい工程です。