吉田建築計画事務所

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どんな家にすみたいですか?街の中に静かに建つ家族の暮らしを包む大切な「家」。木をたくさん使った家、和風の家、洋風の家、古い家に手を加えてリフォームされた家。それぞれの暮らし方や家族構成、成長のあゆみは一つひとつ違うのだから、家のカタチにも同じものは二つとしてありません。家族の暮らしに合う、たった一つの家を…。そんな願いを込めて家を造っています.
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2011 / 07 / 14  00:00

被災した土蔵の相談から思うこと

震災で被災した土蔵の所有者から、「明治の初め頃に建てられた土蔵が被災を受け、家族の中では解体の方向で話が進

んでいるが、先祖の建てた物なのでもったいない気持ちもあり、一度、専門の方に見ていただきたいと思い電話をしました」との依頼がございました。来週早々に伺う予定を立てました。

土蔵は民家と共に貴重な日本の伝統建築であり、後世に残して行きたい文化遺産だと思います。
これまで日本の建物は一般にも専門家からも木造の耐久性が不当に低く見られていたと感じます。
誰が日本の木造住宅のサイクルを平均25年としたのでしょうか。
私たちは世界最古(築 1310年)の木造建築である法隆寺を有している民族です。住宅の建替えサイクルがアメリカ:103年、イギリス:141年、フランス:86年、ドイツ:80年、英国で約120年という統計が出ています。その英国やイタリア、ドイツに以前訪れた際に、古い集落を視察しました。共通しているのは築100年以上、更には200・300年以上の住宅が新築の何倍もの価値があり、とても人気があり、買った方は丁寧にリフォ-ムして、美しい庭を造り、そして街並みを作っているのです。

彼らは古い物を大切に残していくことの意味を知っています。しかし、日本人にも本来そうした感性があるのではないでしょうか。今回の震災を乗り越えて、新たな命を吹き込んで、これまで生きた歴史と同様に更に1世紀の時を刻んで、歴史ある街の風景となる建物が1軒でも残ることを望んでいます。

2024.05.17 Friday
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