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漢方薬
◎鹿茸(ろくじょう)とは?
鹿の角の成長はとても早く、3日で1㎝も伸びると言われています。
生え始めた鹿の角は、その茸のような柔軟さと、驚異的な成長力から、「鹿茸(ろくじょう)」と名付けられました。
◎「活血力」で「瘀血」を解消しよう!
漢方の考えでは、「鹿茸大補湯」には「温腎補陽(おんじんほよう)」「健脾益気(けんぴえっき)」「補腎益精(ほじんえきせい)」の3つのはたらきがあるとされます。
【温腎補陽】
温腎補陽とは、エネルギーや熱のもととなる「陽(よう)」を補い、「腎(じん)」を温めるという意味です。ここでいう腎とは、人の成長や生殖にかかわる機能を指しており、「寒がる」「手足が冷え、足腰がだるい」「元気がない」などに効果があるとされます。女性に多い冷え症に対応するのはこのはたらきです。
【健脾益気】
健脾益気とは、胃腸などの消化器系(脾)を健康にして、元気のもととなる「気」を益(ま)すと言う意味です。きちんと食事をとることは古来より重視されており、この健脾益気の作用が「胃がもたれ、食欲がない」「胃腸の調子が悪い」などにはたらきかけます。
【補腎益精】
補腎益精とは、人の生長に関係している「腎」を補って、精気を益す、という意味です。このはたらきが滋養強壮に導いて、「腰やひざがだるい」「めまい、耳鳴りがする」「精気がない」などに効果を発揮するというわけです。
●「ロクジョン」は、「鹿茸大補湯(ロクジョウダイホトウ)」エキスを錠剤にしたものです。
「鹿茸大補湯」は、漢方の古典といわれる李氏朝鮮の医書『東医宝鑑(トウイホウカン)』に収載されている漢方で、慢性病や加齢による気力・活力の低下や疲労倦怠、食欲不振、虚弱等があい、栄養状態の低下を生じた症状に用いられる処方です。