「活血力」足りていますか?
◎血液が滞った状態を、漢方では「瘀血(おけつ)」と言います
からだのすみずみまで酸素や栄養を運んでくれる大切な役割を担っているのが血液。それだけに、その血液が滞った血行不順の状態になると、さまざまな病気を引き起こしやすくなってしまいます。漢方ではこの状態を「瘀血」と読んでいます。中高年だけでなく、20代・30代でも、ストレスや食生活の乱れ、運動不足、喫煙、飲酒などが積み重なって、気づかないうちに進行しているところがあります。
目の下にくまができたり、舌の裏の静脈が紫色にはれたりしたら、それは「瘀血」かもしれません。頭痛や肩こり、めまい、動悸などのつらい症状が現れることがあります。
◎血流をスムーズにする「活血力」で「瘀血」を解決しよう
さまざまな原因で引き起こされた『瘀血』を解消して、本来のイキイキとした血行に戻す働きが『活血』。
活血は日々の生活改善が重要ですが、漢方でも活血のはたらきを高める効果のあるものがあります。
その中でも、近年注目されているのが『丹参(たんじん)』。
日本ではあまり知られていませんでしたが、『丹人』には活血する働きがあり、中国では古くから使われてきた生薬です。
また、『川芎(せんきゅう)』『芍薬(しゃくやく)』『紅花(こうか)』などにも同様に活血する働きが期待されます。
『木香(もっこう)』『香附子(こうぶし)』については、からだのなかで滞った気を通すのに関わると言われています。