「麻子仁丸」は、「腸燥(ちょうそう)」と呼ばれる状態により、便が硬く、ウサギのふんのようにころころとした便が出る症状に向いている処方です。漢方では、主薬のマシニンが潤いを与え、ダイオウが胃腸の「実熱(じつねつ)」をさますとされており、この腸燥の状態を改善して、スムーズな排便を促します。なお便秘を防ぐためには、薬だけでなく、食生活を正し、豆やイモなど、食物繊維を多く含む食品をとることや、適度な運動を欠かさないことも大切です。