2025.06.14 Saturday

プロフィール

佐久間 露涓(さくまろけん)/佐久間 和子(さくまかずこ)

油彩画家・万年筆イラストレーター

油絵の制作や、万年筆でのドローイングを行っている。

幼少期から動物と絵が好きで、一時期は獣医師を志したこともあるが、制作への興味に惹かれ美術大学に進学。

大学卒業後は、イラストレーターや絵画教室の講師の経験を経て、2005年から文具店の仕事に携わる。

文具と向き合ううちに、プロダクトにも興味を持ち、以後、モチーフとして工業製品が登場するようになる。

「手で描くこと」を大切にし、花鳥画にも影響を受けて身近なモチーフや動物を描いている。

著書 (佐久間和子名義 )に『イラストで楽しむ万年筆のインク見本帖』玄光社がある。

 

Artist Statement

私は、人が手で作る作品の魅力を大切にしながら、創作活動に取り組んでいます。手作業による創作の過程で生じる不規則性や不完全さを重視し、そこにある美しさを表現することを目指しています。

 私の作品は、日本の伝統的な花鳥画からも影響を受けています。素朴な動植物に材取った花鳥画の、現代の視点での再解釈を試みています。私は、動物や身近なプロダクトといったモチーフの輪郭に、形が形であろうとする意志の力を感じます。 モチーフの姿を観察し、写しとることで、その力を掬い取ろうと考えています。

 現代社会の喧騒の中で、身近な存在の尊さを再評価し、不完全さの中に心の充足を見出すことを表現します。

 

 

【テーマ】

テーマはその時の展示や、興味によって変化する。

ただし、人工物を描く場合は一貫して道具としての役割があるが故の「存在意義の明確さ」に感心を寄せている。またペンギンは頻繁に描くモチーフの一つであり、漢字表記すると「人鳥」と表記するように、直立して群れで生きる姿に人間っぽさを感じて描いている。

 

 【経歴】

女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻版画科 卒業  

武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科 中退  

 

  • 2025年 DAIKANYAMA drawing (代官山 蔦屋書店/代官山)
  • 2025年 個展「不完全結晶」 (流浪堂/学芸大学)
  • 2025年 グループ展「WORKER’S WORKS」 (代官山 蔦屋書店/代官山)
  • 2024年 グループ展「KANZEN‐完全‐」 (伊勢丹新宿本館/新宿)
  • 2024年 個展「表面張力」 (八犬堂/京橋)
  • 2023年 グループ展「サッポロアートパレード」 (大丸札幌/札幌)
  • 2023年 書籍発売記念お誕生日イラスト原画展 (代官山 蔦屋書店/代官山)
  • 2022年 グループ展「アートゲンダイ」 (伊勢丹新宿本館/新宿)
  • 2021年 個展「析出」 (流浪堂/学芸大学)
  • 2021年 個展「佐久間 露涓 小作品展」(神保町ブックセンター/神保町)
  • 2020年 グループ展「アートのチカラ」 (伊勢丹新宿本館/新宿)
  • 2020年 お誕生日イラスト原画展 (代官山 蔦屋書店/代官山)
  • 2019年 個展「作用点」 (流浪堂/学芸大学)
  • 2019年 グループ展KENZAN (東京芸術劇場/池袋)※以降2024年まで毎年参加

他、グループ展多数参加

  • ◆賞歴
  • KENZAN 若竹千佐子賞受賞
  • 学生美術全道展 北海道新聞社賞受賞
  • ◆書籍
  • 『イラストで楽しむ万年筆のインク見本帖』玄光社