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本場ペルシャ料理 クーチェ
緑と白と赤、店主モハメディさんが生まれたイランの国旗に因んだカラーのキッチンカーは20年来の相棒です。
【ヒストリー】
イランで生まれ育ったモハメディ・マハディさんが日本の地を初めて踏んだのは1990年のこと。
洋服と電化製品を扱う店を開いていたモハメディさん、仕入れのためにやってきた日本を気に入り、それからずっと日本で暮らしています。
叔父が鶏肉店を営んでいたことが、「本場ペルシャ料理クーチェ」開業のきっかけでした。叔父の店でアルバイトをしていたモハメディさん、知り合った日本人にカバブを振る舞ったところ、「イベントで売ってみないか」と誘いを受けます。
当時は自宅で調理を終えたカバブを、イベント会場で売るスタイル。モハメディさんが使う本場イランのスパイスによる味付けは、最初からすんなりと受け入れられたわけではありませんでした。
平日は会社勤め、土日にイベント出店という休みなしの生活がしばらく続くなか、次第にモハメディさんのカバブが評判を呼ぶようになります。〝本場ペルシャ料理クーチェ〟の名を冠したキッチンカーを持ったのは2004年。最初に出たイベント「小田原みなとまつり」から、気づけば7年ほどが経っていました。
とはいえ当時はまだ、キッチンカーやマルシェの流行前。西湘地域あたりでは出店できるイベントがほぼなく、静岡や山梨、群馬に新潟まで、自ら探し当てたイベントの主催者に交渉し、出店する日々でした。経費と時間のバランスに苦悩しながらも、「いろいろな人に出会えるのが楽しくて。口コミや、SNSでの高評価で知らないうちに支持されるようになったんです」と振り返るモハメディさん。
最近では都内オフィス街での販売や100食単位の買取りなど、更なる販路の拡大をみせています。
【カバブへのこだわり】
そもそもカバブはイランでどのような時に食べるものなのかを聞いてみると、「日本でいう寿司のようなもの」という答え。
つまり冠婚葬祭等で人が集まるときなどに出てくるのがカバブだそうです。
なるほど、わかりやすい。
人気があるのは、カバブと焼きトマト、玉ねぎを特製のたれで味付けしてサフランライスの上に盛ったカバブセット。モハメディさんの作るカバブは、オリジナルのレモン入りのたれが特徴でシンプルな味付けが身上です。
カバブの味を決める調味料は、塩以外すべてイラン産。
イランに一時帰国する友人がいると、スパイスやサフランのおつかいを頼むのだとか。
そう、鮮やかな黄色が食欲をそそるサフランライスのサフランは、実は流通の85%がイラン産という、原産筆頭国なのです。価格により色や香りがまったく異なるそうで、そこはやはり質の高いサフランにこだわります。
「軽いしかさばらないし、おつかいを頼んでも嫌がられないんだよ」と話してくれました。
朝9時から夜8時半まで休みなく一人で焼き続けたこともあるほど、モハメディさんのこだわりが詰まったカバブを楽しみにしている方があちこちにいます。
シンプルだが、クセになる味付けのカバブ。好みで辛さを増してくれます
【販売・イベント情報】
この15年ほどは小田原近隣でのイベント出店がほとんど、というモハメディさん。客あしらいがうまくすぐに会話が弾むので、カバブを焼いてもらっている間の待ち時間もおしゃべりを楽しむ人の姿がほとんどです。
「2020年の新型コロナウィルスの流行は、さまざまな転機になりました」と振り返ります。
次々に中止になるイベント。外食や、ホームパーティなどで人が集うことも難しくなり、販路を失いかけます。
そんなときに打開策として始めた自宅前での焼き立てカバブの販売。これが功を奏し、コロナの流行が落ち着いた今でも通い続けてくれるファンがたくさん生まれました。
また娘の幼稚園仲間であり小田原市内で文具店を営む店主から、キッチンカーを停めての販売スペース提供の申し出があったりと、周りの人が手を貸してくれて今に至るそうです。
モハメディさんのインスタグラムはこちら → クーチェ
自宅前での焼き立てカバブ販売は、毎週金曜の午後3時~7時 南足柄市飯沢91−12
事前の電話予約がベター(080-3471-9886)


