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江之浦果樹園maresu
【ヒストリー】
ドイツの名建築家、ブルーノ・タウトが「東洋のリヴィエラ」と称した江之浦に、東京との2拠点生活で果樹園を営む女性がいます。
江之浦果樹園maruesuの鈴木麻也さんです。
祖父母が丹精を込めて育てた畑を鈴木さんが受け継ぐことになったのは3年ほど前。小学校2年から中学卒業までを江之浦で過ごしたものの、サラリーマンとして都心で働く生活とは正反対とも言える農業の世界に飛び込むことになり、最初は「どうしよう」と戸惑いもあったとか。
「同窓会は皆勤賞」と胸を張るほど大好きな江之浦が元気を失いつつあることは、たびたびの帰省で感じていたこと。子どもの数が減り高齢者が増え、世代交代や担い手不足などにより代々守ってきた畑を続けていくことが難しい農家も増え始めていた現状に、なんとか立ち向かいたいと考えます。
商品として問題なく売れる果物とは別に、規格外品も無駄なく使った商品が作れないかー。
そんな思いで近隣の農家を周りはじめた鈴木さん。1軒の農家から1.2トンのみかんの買取りを相談されました。一般的な20キロサイズのプラスチックコンテナで60個分という物量に腰が引けかけましたが、母にかけられた「全部買いなさい」という一言で腹を括ります。
1.2トンのみかんは3,300本のジュースに姿を変えオンラインショップで販売を始めると、驚くほど好調な売れゆきをみせました。製造2年目からは卸先が出来、みかんを提供してくれる農家も15軒ほどに増え、スタート時は1つだった商品数も50品以上になりました。
自分の畑で育てた果物だけではなく、「同じように江之浦で農業を営む皆さんと一緒に、美味しいもの、楽しいものを作りたい」。その思いを胸に、鈴木さんは東京と小田原を往復しています。
祖父母が手塩にかけた畑は、小田原市内で暮らす妹さんとともに管理しています
【商品へのこだわりとイチオシ】
木工団地フェスティバルでは、江之みかんや湘南ゴールドなど浦さまざまな柑橘でつくったジュースをメインに、ジェラードなども販売予定とのこと。
さらに今年2月に「神奈川なでしこブランド」に認定された、片浦レモンハンドクリームも並ぶ予定です。
なでしこブランドとは、神奈川県から〝女性が開発に貢献した優れた商品(モノ・サービス)〟と認定を受けたもの。鈴木さんが手がけたハンドクリームはレモンの果皮をアップサイクルした商品で、チューブを絞ると少量でもレモンの爽やかな香りが瞬時に、そして鮮烈に立ちのぼります。
ジュースとジェラートの製品化は、インターネットで探した加工業者に依頼しているそうですが、このご縁も、面識のない相手に躊躇なくコンタクトをとった鈴木さんの行動力のたまもの。根底には、愛する江之浦の美しさ、美味しさを知って欲しいという思いが流れています。
価格と味のバランスに苦心し、度重なる試作の末に完成した江之浦みかんジュース
【イベント出店情報とこれから】
江之浦果樹園maruesuさんの商品はオンラインショップでも購入できるほか、鈴廣かまぼこ江の浦店でも取扱いがあります。
エプロンの紐をきりりと締め鈴木さん自ら店頭に立つのは、赤坂アークヒルズのヒルズマルシェや日本橋の浜町マルシェなど都心部でのマルシェが中心ですが、来月は小田原市観光交流センターで開催されたサンノマルシェに出店します。
都心では出店の回を重ねるごとに顔なじみが増え、リピーターの獲得に手応えを感じているそうです。
今後の目標は?との問いに、自分たちの商品や取組をもっと「地元の方に知ってもらいたい。故郷のためにできることを全力で」とこたえてくれました。
この3年を振り返り「挫折も失敗も感じなかった。もしかしたらあったのかもしれませんが、気づかなかっただけかな」とカラッと笑う鈴木さんの前進は、まだまだ止まりそうにありません。
江之浦果樹園maruesuさんのインスタグラム → 江之浦果樹園maruesu
ホームページはこちら → https://enourakajuen.com


