[ 出店者 特集ページ ]

2024-09-05 11:54:00

乾木工

【つくり手ヒストリー】

木工団地フェスティバルへは10回近く出店している乾木工・乾靖史さん(43)。横浜生まれの厚木育ち、青森の大学で植物生態学を学び、測量士補や種苗会社に就職する学友たちと道を分かって、乾さんが興味を持ったのはものづくりの世界でした。社会人経験を経て、独立を前提とした木工メーカーに就職。ろくろを使った木材の加工や塗装、製品開発などに携わり、2013年に乾木工を立ち上げます。

手のひらに収まる「にくきゅうキーホルダー」は、〝作りたいもの〟とお客さまの購買意欲が合致した看板商品。日常的に浮かんでくるアイディアを2・3回の試作で形にし、現在自社製品は50種類を数えます。にくきゅうホルダーのようにすんなりと受け入れられるものもあれば、「自分では良いかなと思ったけれど、実際には売れなかったものもある。それがまた楽しいです」と、毎日淡々と機械に向き合っている様子が伝わります。

趣味は、アトリエに通ったこともある絵画と、マンガ。一番好きな作品として挙げてくれた『寄生獣』の答えに、ちょっと意外な印象を受けました。気になる方はぜひ、検索してみてください。

 

IMG_6418.JPG

 廃業する職人から譲り受けた工房が自分の城。「もう少し拡張したい」と夢を抱く


【作るものへのこだわり】

ものづくりの原体験を振り返ると、「夏休みの自由研究で作ったアイディア貯金箱。賞をもらって展示されたことが、とてもうれしかったです」と笑みを浮かべる乾さん。いまはお客さまが喜ぶ顔を思い浮かべて機械の前に立つ日々ですが、仕事中、密かに行っていることがあるそうです。それは作業効率の改善を目的とした「ひとりタイムトライアル」。


例えば同じパーツを500個作る場合、少しずつ手順や動線を変えてタイムを測り、効率を検証するというもの。地道な作業の中にも楽しみを見つけるのが上手な横顔が垣間見えました。

ちなみに、どんな質問に対しても一語ずつ言葉を選び丁寧に答えてくれる乾さんの座右の銘は、「塞翁が馬」だそうです(なんとなく納得)。

IMG_6419.JPG

 すぐ裏を御殿場線が走る工房。夏はゴーヤのグリーンカーテンで涼のスペースができる


【手にとってもらいたいもの】

乾さんが手がける商品は土産物店などでの販売のほか、ネットショップでの購入も可能です。実は、木工団地フェエスティバルのように、お客さまと対面し、生の声が聞けるイベントは貴重な場なのだとか。

「フェスでは、買い求めやすいアウトレット品を並べる予定です」と乾さん。当日の販売品の撮影を所望したところ、箱からコロコロと転がり出てきた小さな動物たちに、思わず目を奪われました。マグネットやキーホルダー、動物こけしなどになる予定だったけれど、ほんの少しの傷や木目の出方などに難があったものですが、どれも可愛らしい一点ものです。こうしてずらっと並べると壮観ですね。


お気に入りのアイテムがあったら、迷わずお手にとって迎えてあげてください。

 

IMG_6423 2.jpg

てのひらサイズのキーホルダーやマグネットは見ているだけでにんまり

 

→ 乾木工製品の公式インスタグラム ←