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2024-09-05 11:48:00

堀内ウッドクラフト

【つくり手ヒストリー】

「もともと手先は器用な方じゃないんです」。長身にさらっとジーンズを履きこなした堀内良一さん(61)は笑いながら言います。

「毎日通勤生活のサラリーマンは向いていない」と、木工パーツ製作の職人だった父の後を追うように仕事を始めた20代。木地師について学び、やがて父と二人、晴れた日には富士山を臨む大井町に工房を構えました。
独立当初は「この先、何をしていったらいいのかも分からずに、とにかくオリジナルを作らなきゃ」という思いに駆られていたという堀内さん。器用ではない、という自己評価ながら「好きこそものの上手なれ」の精神で、来る依頼は拒まず「どんな仕事にもしがみついて」前進を続け、気づけば40年近くが経ちました。

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工房内にはろくろに旋盤、丸鋸盤など、道具とパーツが所狭しと配置されている 

【作るものへのこだわり】

「FSC®︎認証木材」をご存知でしょうか。適切に管理された森林で生産された木材をさす言葉で、堀内さんは日本でこの制度が始まって初期の頃に加工流通の認証を取得し、認証木製品を作りはじめました。「間伐材や地元材の使用は森林保全や地球温暖化防止に貢献できる」という信念のもと、この材を使って作った木製玩具「ぷれぱらウッド」で、2019年のウッドデザインにおいて林野庁長官賞を受賞しています。

 

「ぷれぱらウッド」は、検査や治療の内容を患者さんに伝える際に用いられる医療玩具。子どもや親の恐怖心を少しでも和らげ、理解を深められるように心を砕いて製作したと言います。歯形や車椅子など目に親しみのあるモチーフから、血管撮影装置や手術セットといった細かなパーツが複数詰め込まれた精緻なものまで、木のあたたかみが大きな癒しを与えてくれます。

「三方よしではないけれど、子ども、親御さん、医療従事者が喜んでくれる物ができたのが、なによりうれしい」と顔をほころばせる堀内さん。人に喜んでもらうのが好き、という気持ちがものづくりの根底に流れています。 

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 ことし8月の木材イベントでは、FSC材の認証取得者としてブースを出展

 

【手にとってもらいたいもの】

地元産木材の利用促進に取組む小田原市で、新生児に贈られる誕生祝い品があります。この「ひのきかたかた」と「かまぼこくるま」の製作者が堀内さん。市内産の間伐材ヒノキを使った木製玩具が、今回の木工団地フェスティバルにも並びます。

ナラ枯れ材を使った一輪挿しは、おなじ模様が二つとありません。木目や節の有無で印象が変わるおもしろさを楽しみながら、お気に入りを探してみてください。

 

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 好きな材は、「色と香りがよいサクラ」。お嬢さんの名前にもなっている


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