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賣茶流益田支部 藤田社中 弘津憲子様
「堀家と『煎茶、茶流』の関わりについて」
私達が煎茶、茶流の稽古を始めて数年が経ったころ知人から津和野で採れた茶葉を奨められました。
地の茶葉の味は『旨味、渋味、甘味、苦味』を感知することが出来ました。
茶葉の『おいしい」を地の人に知ってもらいたいと思い、生産者と一緒に『手摘み、新茶の茶会』として地の人と新茶を味わい楽しみました。5年が過ぎたころ、地での茶会のご縁で「旧堀氏庭園を守り、活かす会』と協働で『堀家』に関わることになりました。
『堀家』の煎茶、茶会が開かれる前は抹茶の茶席が設けられることが多かったようです。
私達が煎茶に拘り稽古を続けて来たことが無駄にならず『堀家、茶会』に繋りました。本当に夢の様で責任の重さを感じました。
後に知ることですが『堀家』は煎茶様式の建物で来客の為の建築物で
屋根、瓦、襖、欄間、障子、床、池、庭、滝、東屋、庭の木々と数え切れな『芸術性』の高い拘りが満載です。
建物全体は無駄のない静かな佇まい建築物です。
第1回目の茶会は平成28年5月28日で地元の方々と準備をしました。
当日は『青紅葉』が茂り池を覆い、木々の葉が映える静寂の中での茶会で他所の何処にもない景色で『一期一会』の空間を体感することが出来ました。
お客様とお茶を淹れる亭主と風景が一体化して時が止まり、また、動き出す、日常とは違う別世界でした。
茶室で見る掛け軸に『喫茶去』仏教用語で『どうぞ、お茶を飲みにいらっしゃい』といった意味だそうですが、煎茶の『香味苦渋』を身近な人と是非、味わって頂きたいものです。
お茶席に参加できる機会がある時には、作法に拘らず自分流で挑み参加してもらえて、また、今までと違った『ご縁』になりたいものです。
煎茶の稽古は出来る限り続けることにして、『堀庭園』が時代に逆らってでも残し大切にしなければならない『静寂な空間』です。
一度、壊れたら取り戻せない建築物です。
次の世代の子ども達に、世の中、益々多様化が進み生き辛い、そして選択肢が多く、責任の重さに耐えられなく成っても『一杯のお茶』を飲み、味わうことで『静寂な空間』として地域の方々と共に、大切に継承、出来ます様『堀家』に関わって参ります。