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2022-09-09 13:53:00

「クヌッセン機関長救急艇保管庫」建築工事(元請西組様)

クヌッセン機関長.jpg

 

 みなさんはクヌッセン機関長をご存じですか?

現在でもクヌッセン機関長の物語は、日本とデンマークの友好の原点として知られています。

 

[海の英雄 ヨハネス・クヌッセン機関長]

 

 1957年(昭和32年)2月10日。

デンマーク船エレンマークス号が神戸へ向けて航海中、

紀伊日ノ御碕灯台(日高郡美浜町)沖で、火災を起こしている日本の機帆船「高砂丸」を発見しました。

 

 エレンマークス号は救命艇を下ろし直ちに救助を試みましたが、

その日は風が吹き荒れる悪天候で、思うようにいきません。

 

 そこで作戦を変更し、機帆船の風上から救助することにしました。

近づくエレンマークス号から綱が投下され、それを頼りに最後の一人となった乗組員が綱はしごまで到達しました。

しかし、あと少しのところで力尽きてしまい海に転落してしまいます。

 

 それを見たクヌッセン機関長は、救命ベルトを装着し自ら「極寒の荒れ狂う海」に飛び込んでいったのです。

決死の救助活動を行いましたが、願いは叶わず

クヌッセン機関長と乗組員の姿が海の中に消えていきました。

その後エレンマークス号は救命艇を下ろし再び救助活動したものの、荒波にもまれ救命艇も海に沈んでしまいます。

 

 次の日の朝、田杭港(日高郡日高町)周辺で大きな裂け目のある救命艇とクヌッセン機関長の遺体が発見されます。

昨夜の話を聞いた田杭地区の方たちは、この勇気ある行動に感銘を受け供養塔を建設しました。

 

 現在でもこの「クヌッセン機関長救急艇保管庫」には、漂着したエレンマークス号の救命艇(実物)が保存されています。


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