お知らせ
有限会社ウチダ測光 取締役
TiG ディレクター
内田 清文 副部長 (男性/33歳)
---- 美郷町商工会青年部 部員紹介インタビュー 第四回は、青年部副部長である内田清文さんにお話を伺います。よろしくお願いいたします。
内田清文副部長(以下、内田):どうぞ、よろしくお願いいたします!
----では、初めに内田さんが現在の事業に従事することとなったキッカケ、経緯を伺わせてください。
内田:子供の頃から家電や機械モノが好きなこともあり、留学からの帰国を機に、父が代表をしているウチダ測光(測量計測機器の販売修理業)に入社しました。これまで大学等で学んだこととは全く別の分野でしたので、社内講習やメーカー講習、展示会等に参加することに加え、弊社社員やメーカーの営業担当との同伴営業等をしながら知識や技術を習得しました。
---- 仕事を通じて必要な知識や技術を身につけてきたのですね。具体的にどのような業務を行っていますか?
内田: 業務としては、これまでのお客様との取引を大切にしつつも、新規顧客獲得のための飛び込み営業を行っているほか、販売促進のための新製品のデモンストレーションや、機器の検査校正や修理、新規事業としての3次元計測サービスなど実務全般を行うのはもちろんですが、効率化や生産性の向上、社内の業務改善など、社員一人一人が最適かつ十全に業務に取り組むことができるよう日々模索しています。
---- 今ある状況に満足せず、社員一人一人の生産性や効率性の向上につながる環境づくりに取り組む姿勢は素晴らしいことだと思います。
事業を行う上での理念、考え方などはありますか?
内田:大切にしているのは、誰にもわからないし見えないけれども重要なポイントをしっかりと確実に行うこと。機器の検査校正をひとつの例として話をします。測量計測機器において、最も大切なのはその精度ですが、日々の使用や経年劣化、事故等により、狂いが生じてきます。弊社では、検査校正によって、使用に耐えうる精度や機能があるかを確認し、使用できない場合には調整や修理を行うことで、その狂いをなくすようにしています。
狂いをなくすとはいえ、誤差が全くない機器というのは存在しないため、すべての機器には許容値が設定されています。たとえば、距離の許容値が±1cmの機器であれば、100m先を見た時に±1cmの誤差は許す、狂いがないと言える、というものです。しかし、誤差はゼロが理想なはずです。±1cmの誤差と±0.1cmの誤差はどちらも許容値に収まっているので、狂いがないとは言えますし、ほとんど誰にもわかりませんが、私は重要なポイントだと考えています。少し狂うと、許容外のものと、許容内のものとでは、大きな違いがあると考えるからです。ゆえに、許容値に甘えることなく、限られた時間の中でも手を抜かず、可能な限り誤差をゼロに近づけることにしています。
----測量計測機器の世界は奥が深いですね。限られた時間で可能な限りを尽くすというのは、仕事をする上で大切なことですので見習わせてもらいます。 社内での生産性向上の取り組みや新規事業等にも取り組んでいるとのことですが、これからの展望などはありますか?
内田: これからは経営の多角化をしたいと考えています。よく経営セミナーなどでは隣接異業種をすべきだと言われます。リスクや参入障壁が低いからとのことですが、隣接異業種は実は業界内でもあるわけです。業界全体が落ち込んだ時には厳しいことになります。それゆえ、産みの苦しみはありますが、”遠隔”異業種をするべきだと思っています。今年の2月からジェラートの製造販売を個人事業として取り組んでいますが、これもそのひとつです。
しかし、遠隔異業種で多角経営をすることで最も意味のあることは、自分の立ち位置から一時的にでも距離を置くことができることだと思います。たとえば、立って探し物をしていてもなかなか見つからないということがありますが、探すのに疲れてふと座ってみると見つけられるということがあります。あるポジションから離れることによって得られる気付きや学びは思いのほか多いように思います。より違った業務を行うことによって頭のモードをしっかり切り替えれば、どちらの業種にもそのメリットがあると思いますし、相乗効果は大きいと考えています。
----遠隔異業種であるジェラート製造販売を通じて得られるメリットもあるということですね。大変だと思いますが心から応援させていただきます。 最後になりますが、内田さんにとって青年部とはどういった存在でしょうか?
内田:地元に帰ってきて、若手の経営者像を掴みたいという理由で、団体名に「青年」という文字が入っている2つの団体に入りました。その1つが美郷町商工会青年部です。現在では商工会活動を通して、美郷町の様々な経営者の皆様と交流を深める中で、多様な経営スタイルやビジネスモデル、経営の常識などを知ることができています。また、青年部活動を通して、全県の青年部員のみならず、東北、全国の部員とも交流することができ、同世代の優れた経営者の存在は刺激にもなります。
商工会は飲み会団体だと揶揄されることもありますし、入会当初は飲み会なんて無意味と思っていましたが、何度か参加してみると、その中でも経営に活きるエッセンスは少なからずありますし、優れた経営者は建前と本音をうまく使い分けているようなところがあり、その本音部分が垣間見られる飲み会というのはそう悪くはないと思えるようになってきました。自分の経営する会社の諸問題について、独りで考えるのには限界があり、かろうじて解決策を見出したとしても、それは独りよがりであったり、自分の器の中だけのことで、それ以上にはならないと言われたりもします。著名なベテラン経営者の講演を聞くのも、その哲学を知るという意味では良いのかもしれませんが、事業規模の違いや環境の違いがありあまり参考にならないこともありますし、自慢話に終始することもよくあります。年齢が近く、地元で事業をしている身近な経営者との会話は時としてお金を払って講演を聞く以上の価値があるように思います。若手経営者は青く不安定で頼りないようにも見えますが、同時に新しさを生む存在でもあり、それこそが地域をおもしろく豊かにしていくのだと思います。そのような仲間ができ、地域行事等に参加し、共に地域を盛り上げながら楽しむ会が青年部なのかなと思いながら活動しています。
----町内や県内だけでなく、東北や全国の同世代の経営者と関わることができ、境遇が近く身近な経営者とともに地域を盛り上げながら楽しめるということですね。内田さんの青年部への思いが良く伝わってきました。
それでは、これにてインタビューを終わらせていただきたいと思います。
本日は、お忙しい中対応して頂き、ありがとうございました。
内田:こちらこそ、ありがとうございました!


