日本三美人の湯「龍神温泉」
龍神村は和歌山県の中央東部に位置しています。山々が幾重にも連なる紀州の秘境であり、地域の9割が山林に覆われるとともに、７割が標高500m以上となっています。
人口は、昭和30年の8,458人をピークとして、その後は減少傾向に転じ、平成20年では約4,200人となっています。他の中山間地域の例にもれず高齢化、過疎化、若者の地域外への流出が進み、地域コミュニティーの維持・存続が危ぶまれる状況に追い込まれています。
地域の主産業は農林業、観光業ですが、ここ数年低迷しています。その背景として、観光面では、温泉以外の観光資源に乏しいこと、「高野から熊野」の世界遺産登録に伴い参詣道として車両の通行は増加したものの大半は当地域に立ち寄らず通過すること、などが考えられます。また、農業面では、水稲を中心として、サカキ等の花木、梅、柚子等の果樹、ピーマン、里芋等の野菜が栽培されていますが、近年の人口減少とともに過疎化、高齢化が進み、遊休農地も約６haに及んでいます。
このような現状を踏まえ、地元住民が積極的に地域資源を利活用し、龍神村の基盤となっている農林業と観光業の連携を強化し、地域活性化を目指す取り組みを行う団体として、「みらい龍神」を結成しました。
