お知らせ
2023-01-10 08:53:00
セミナー講師紹介vol.2 基幹システムって何!?小笠原知広先生
講師紹介 |
ITコーディネータ 小笠原 知広 様
(からすまビジネスラボ 代表)
プロフィール |
大学卒業後、公益財団法人での産官学の地域イベントの事業統括を経験。
その後、コンサルティング会社に移り、システム導入の教育等の定着化支援、定着度診断と言ったシステム利活用支援や、間接部門の業務プロセスの見える化、業務のあるべき姿策定、業務標準化、コストマネジメントの仕組み構築等の業務改革、業務改善に従事。
中小企業診断士、ITコーディネータの資格を取得し、中小企業の経営戦略策定支援、経営診断、中小企業のデジタル化(システム導入、ツール活用)など幅広く活動。
事業者の意思に寄り添うことをモットーとし、「何を実現したいのか・なぜそれをしたいのか」を整理し、その実現のための、業務とシステムとの総合的な支援を行う。
講師インタビュー |
Q.事業環境の変化が激しい現代において、小規模事業者のIT導入・デジタル化をどのように支援されていますか?
事業環境が変われば、ビジネス構造自体を見直す必要があり、それにあわせてIT・デジタルツールの導入、見直し・刷新を行うことになります。
この「コロナ禍」や数年前から言われていた「働き方改革」、これらによって非対面・非接触、EC販売、リモートワーク、ワークシェアリングなどが当たり前のようになってきました。
多くの企業では、このような事業環境変化に対応するべく、ネット販売を始めたり、web会議やビジネスチャットなどを使い始めたりしたのではないでしょうか。
つまり、IT導入・デジタル化は手段であり目的ではありません。事業環境変化を一つの好機ととらえ、ITやデジタルありきではなく、ビジネスをどのように変化させていくのかを考えることが重要です。
Q.中小・小規模企業における”基幹システム”とは何でしょうか?
基幹システムは、企業のビジネス遂行に必要な業務を行う、重要なシステムになります。
具体的な業務としては、「販売管理」、「受注管理」、「在庫管理」、「会計」などがあります。製造業であれば、「生産管理」もビジネスを遂行していくための必要業務ですので、「生産管理」も基幹システムと言えます。
一方、企業のビジネス遂行に付帯する業務を行うものは、情報系システムと呼ばれます。カレンダーや社内連絡などの情報共有に用いられるグループウェア、メールやビジネスチャット、WEB会議システムなどがあります。
つまり、「企業のビジネス遂行に必要不可欠な業務」を支えるシステムが、基幹システムであると言えます。
Q.基幹システム導入で失敗するケースやその原因には、どのようなことがありますか?
調査機関にもよりますが、基幹システム導入の成功確率は30%-50%ぐらいと言われています。
参考記事:半数が「失敗」 - 日経クロステック https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/nc/18/022100026/
なぜ基幹システム導入が失敗してしまうか、それには2つの大きな理由があると考えています。
理由1 導入する企業自身が、自社の業務要件を整理できていないためです。自社の業務がパッケージにあっているのか否か、イレギュラーな業務をそのままシステムで行おうとしていないか、業務の見直しがないままですと、得てして使えないシステムができあがります。
理由2 システムを使うユーザー(部署・職員・担当者)への意識啓蒙・教育・支援ができていないからです。基幹システムを導入しても、システムを使う目的や意義、使い方がわからなければ、入力・操作しようという気持ちにもならず、結果、使われないままとなってしまいます。
基幹システムは経営陣のためのものではなく、業務を行う部署・職員・担当者のためのシステムと理解することが、基幹システム導入を成功に導く条件の一つとなります。
Q.今回のセミナーでは、どのようなお話をいただけますか?
中小・小規模企業の皆様にとって、基幹システムの導入はとても難しいように思われるかも知れません。先ほどの成功確率のように、基幹システム導入は、大企業であっても失敗するケースが多々あります。
しかし、導入するための一つ一つの作業・ステップは、決して難しくはありません。きちんとした道しるべを作成し、順番どおりに進めることで、基幹システム導入を成功に導くことができます。
今回のセミナーでは、その進め方について、ご説明させていただきます。
このセミナーを、御社の業務を変えていくための第一歩にしていただきたいと思います。
IT導入・デジタル化に不安・お悩みをお持ちの方へメッセージをお願いします。
ご説明したように、IT導入・デジタル化は手段であり目的ではありません。そのため全ての企業が、ムリに進める必要は無いと考えます。
しかし自社のビジネスに合致したシステムの選択・導入ができれば、作業時間の大幅な短縮・作業負荷の軽減など、その恩恵を受けることができます。
各企業が個別に基幹システムを開発していた時代と比較しますと、補助金制度や専門家による相談制度の拡充などにより、中小・小規模企業の皆様にとっても、IT導入・デジタル化に踏み出しやすい環境となっております。
「自分の会社・業務ではムリ!」と諦めてしまう前に、今の業務を効率化できるシステムがあるかどうか、何から始めればよいか、お気軽にご相談ください。
以上、基幹システム導入のプロフェッショナル 小笠原先生の紹介でした。
当日のセミナーでは、豊富な経験に基づいた基幹システム導入や業務改革の進め方を講義いただく予定となっております。
皆様のご来場を、お待ちしております!
■セミナー情報
講演者 小笠原 知広 氏 (ITコーディネータ)
対 象 経理や販売、顧客管理や在庫管理など、 基幹業務のデジタル化を検討されている企業 など
時 間 14:00~15:00 ※両会場とも同じ時間帯です |