あれから30年経ちました
フジTVで、【地下鉄サリン事件】の再現ドラマがあり、オンタイムで視聴しました。地下鉄での通信指令所と各車両、各駅間の実際の音声が流れ、随所に当時の映像も挟まれて放映されました。 実際の映像も加わる事でまざまざと当時の記憶が蘇りました。
発生当初の初期段階で情報が錯綜し混乱している中で、通信指令所側が次第に事の重大さを認識していくまで過程や、同時多発の重大事故と判明した時点で乗客の安全第一を最優先にせよとの指示の切替え。発生当初から迅速に避難誘導・搬送にあたっていた車掌や駅員らの必死の奮闘。
情報が圧倒的に不足している中で、その危険性も伝達される事なく原因物質とおぼしき物などを素手で回収し、清掃作業に当たられた駅員らのその後の悲劇。
救急車を中心に支援の消防車・当時最新鋭の高度救命救急車・警察車両が続々と駅周辺に集結し、取材陣も大挙押しかけて一帯が騒然としていく様子。 現場指揮所での必死の対応状況。 駅構内・駅ホームからも息つく暇なく救急搬送を繰り返す救急隊員達。
原因物質不明の中、受入れた病院がたちまち野戦病院化していく中で、続々と搬送されてくる方々の発症の様子から、原因物質を類推し、より適切と思われる治療をしようと、病院のスタッフ総出で必死に対応された様子。
化学防護服を身に纏った消防隊や警官隊、また、自衛隊の化学防護隊員らが駅構内に侵入していき、現場確認や車両の除染作業の様子。
化学物質を【サリン】と特定するまでの経緯の詳細や、発症の一報から原因物質の公式発表までの数時間の間に、製薬会社等も含めた関係各所の方々の、総力戦での対応の様子。
色々な制約がある中で、症状や関係各所の対応状況を事実に即して可能な限り丁寧に再現し、当時の関係者らへの後追い取材の際には、反省や教訓を率直に語っておられて、改めて深く考えさせられた良い番組だったと思いました。
不明確ながらも現場から次々と寄せられてくる無線情報を基に、警察は初期の段階で何らかの毒ガス等の薬物による【G事案】として認定・警戒を始め、現場臨場の際には【防毒マスクと防護服の着装】を命じていた事が、番組冒頭でさりげなく挿入されていました。
警察無線の全記録も公開されておりますが、規模も捜査対象も、今後の状況の展開も不明だったためか、関係各機関との情報の共有はされず、救助する側でも、営団地下鉄職員を中心に犠牲者が拡大していきました。
松本の事件でも、地下鉄の事件でも、いまだに重度の後遺症に苦しみ日常生活に復帰できないでおられる方もいます。不幸にしてお亡くなりになられた方もいらっしゃいます。
信仰の自由・結社の自由は憲法で保障されています。入信の自由もあれば退会の自由も保障されるべきで、懲罰を伴う強要などあってはなりません。しかし、それを逆手に取る宗教団体もあります。 圧力を掛けたり政治利用する・権力に固執し続ける団体も現にあります。
宗教団体側からの圧力に屈する形で、宗教に対して、政治やマスメディアがあまりにも及び腰すぎたが為に、オウムのテロ行為を未然に防止・被害が小規模なうちに摘発できなかったのが悔やまれてなりません。
宗教絡みの揉め事は、現在でも何ら改善されておらず悪しき慣習はいまだ継続しています。
人の道を説くのなら、教祖・教団幹部は自らを厳しく律して、オウム事件やその他の全被害者への補償に関する声明でも出して欲しいものです。
