第1章 想念観察のすすめ (自由自在に人生を演出するノウハウ)
5 観察が止まってしまうパターン
観察を始めたばかりの頃に引っ掛かりがちなパターンを例としてあげておきます。
「こんな方法、うまくいくんだろうか」
→ それも想念です。この想念も見て、流す。
「やってるつもりになっているけど、観察できているのかな」
→ これも想念です。この想念も見て、流す。
「やっぱりダメだ。やめちゃえ、こんなもの」
→ これも想念。やはり見て、流す。
「仕事がきつい」 という想念が流れた。
「・・・もう、『〜という想念が流れた』を 10回やってるのに、まだ流れてくる。
いつになったら消えるんだよ」→ これも想念。「~という想念が流れた」の対象です。見て流して下さい。
「彼がいないと、寂しくてたまらない」という想念が流れた。
「何度もやってるけどやっぱり寂しい。ごまかしてるだけなんじゃないの?」
→ ハイ、これも「〜という想念が・・・ 」の対象。見て流す。
「そうか、あきらめてずっとやるしかないのね」 → これも想念。
「 ・・・結局、ますます不安になって、結局彼に電話しちゃった。私、ダメね」→ これも想念
気付いていればいいんですよ。
我慢する訓練をしているんじゃありませんから。
「あんな奴、殺してやりたい」 というドラマを彼は見た。
「こんなこと考えるなんて、オレ、最低だよな。昔世話になったのに」→ ・・・というドラマを彼は見た、ですよ。
「そうだ。見るんだ。徹底的に見るんだ。でも、うーん・・・また想念が出かかってきたぞ。
クソッ、負けるもんかー」 → ・・・というドラマも彼は観た、ですね。
「ドラマなんて言うけど、実際に俺は苦しいんだよ。どうすりゃいいんだよ」
→ だから、それもドラマなんですってば。
「あ、そっか。なあ~んだ簡単じゃん」→ ・・・というドラマは見てましたか?
「あんなこと言わなきゃ良かった」という彼女がいた。
「・・・でも、やっぱり傷つけたみたいだし」 → と いう彼女がいた、です。
「でも、私っていつも人を傷つけているし・・・」 という彼女もいました。
「でも私だけ回復しても、彼女は傷ついたままだし・・・」 ハイ、これも。
「でも、でも、でも・・・ 」 → と、いつまでも懲りない彼女がいました。
・・・という要領です。想念から常に一歩引いた位置に自分の視点を置くことです。
判断が入ると客観視が止まってしまいます。
しかし判断するまい、と力むと、辛くなります。判断するまい、と力んでいる様も、客観視して下さい。
果てしなく続きますから、疲れない程度に遊び感覚でやることです (観察していて疲れた、というのも想念ですが・・・)。
友達と二人でやることを、強くお薦めします。癖と同じで、自分では気付けない想念も、他人はいとも簡単に指摘してくれます。