第 Ⅴ部 意識を開く

6 21世紀人とは肉体を持ったまま神を体現する人

 

想念観察を通じて、意識の世界での、あなたと他者との境界が薄くなっていくと、もっと大きな世界が見えてきます。

 

アクセス可能な領域がより広がります。

 

 

あなという意識体 には特定のカラ —傾向 があり、ひとつの大きな系列(財閥)の一翼を担っています。

 

あなたの身体を共有する意識体のグループが、初めは零細企業並みだったのが、やがて、大企業 一大財閥並みに発展していきます。

 

この財閥クラスの意識は、一般には「神 と呼ばれています。

 

一般的な神のイメージは、威厳のある白髭の老人であったり、見目麗しい艷やかな女性であったりします。

 

しかしこれは、見る人間のフィルタ を通してそのように映っているだけのことです。もともと肉体を持つ 一個人ではありませんから、便宜上そのような形を取っている、と考えるべきでしょう。

 

宗教的な神のイメージをひとまず横において、別の視点から説明してみましょう。

 

 

神とは 大いなる宇宙意識」の一部を成す存在です。

 

人間の進化した姿であり、「大いなる意識」と人間の中間段階とでも言いましょうか。

 

神とは 大企業に相当するもので、人間はその末端で働く社員のようなものです。

 

つまり、神とは一個人のイメジで捉えるべきではなく、むしろ、巨大な意識、人間を包括した集合的存在として理解すべきです。

 

そこから枝分かれした意識が肉体というぬいぐるみを着て活動している姿・・・これが一般に言うところの「人間」です。

 

 

 

神とは自らの企業で働く社員の同行を逐一観察し、同時に結果を分析しつつ、今後の企業の方向を決めたり修正したりしている社長にたとえられます。

 

また同時に、先端の社員自身でもあります。すべてをひっくるめて企業全体が「神」なのです。

 

神は、したがって肉体を持ちません。正確に言えば、肉体を持ったさまざまな社員を統括しているとも言えます

 

営業課の社員は普通なら営業課のまま定年を迎えます。課の枠を越えた業務など出来ませんし、知ることすらありませんでした。

 

 

しかし、21世紀人は違います。広報課や人事課、給与課、どんな仕事もこなせます。

 

部長でも専務でも社長でも、何でもOKです。一つの肉体を共有しながら、さまざまな社員 管理職の機能をなんでもこなしてしま存在です。

 

 

21世紀人 とは、肉体を持ちながら、この神の機能を果たしていく存在、と言えます。

 

次のページへ

目次へ