第 Ⅴ部 意識を開く

5 自甶自在人への

 

意識の世界に、もともと境界線はありません。人間であろうと、動物 植物であろうと、ただの物体であろうと、そこに宿る意識はすべて、大いなる意識(すべてを包括する宇宙意識)= 「創造」の分身です。

 

 

 

乱暴に言えば、人間やその他の存在は、イソギンチャクの触覚のようなものであり、スーパーコンピュータの端末のようなものです。

 

意識をスープにたとえると、私とあなた、彼と彼女、動物と植物などといった違いは、単なる器の違いに過ぎません。中に入っているスープは同じものです。振動数波長によるレベルの違いがあるだけです。

 

 

 

「意識が成長する」とは、言ってみれば、戦国時代の個性的な国々が統合され、広がりを持った統一国家に発展していく様にたとえられるでしうか。

 

 

自分と違うもの他者 とのカベが薄なり、崩れていけばいくほど、あなたの意識は広がっていきます。大いなる意識 創造にたどり着けばゲーム オーバーです。

 

この意識の広がった人、器の大きくなった人とは、表面的には普通の人と何ら変わりありませんが、見えない世界では、背後に無数のドライバ —とサポーターを抱える車にたとえられます。

 

他との境界線が無いため、さまざまな意識の出入りが自由になるからです。

 

さて、意識の広がったあなたはどう変化したのでしうか?

 

他人から自分を守るための枠 よろいを必要としないため、善悪という価値観に束縛されることもななり、真の自由と新の安定を達成することが出来ます。

 

その結果 ・・高次の存在から、動植物、物体に宿る意讖に至るまで、自由にアセスできる。

 

「動物の心が判る」という人もよく見かけますが、このような一方向とのやり取りでなく、全方向、さまざまなレベルの意識とチャンネルがつながります。

 

平たく言えば 超能力」を駆使できる、ということです。

 

動植物ばかりか、人の心も読むことができます。また、肉体を持たない髙次の存在から、さまざまな分野でアドバイスを受けることができます。

 

天才作曲家が、泉のように溢れるインスピレーションをすくいとって、次々に名曲を残していく、というのはその典型的な例です

 

無限の能力を発揮できる。

 

意識体を「霊」と表現した場合、肉体に折り重なる幽霊のような姿がイメージされますので、適切とは言えないかも知れません。

 

 

肉体が本体だと思いこんでいる人には信じ難いことかもしれませんが、実は、一つの肉体を複数の意識体が共同で使用しています。

 

意識体は、単体ではないのです。さながら車やコンピュータを共有している仲間がグループを形成しているようなものです。

 

肉体を使っていない意識体は、背後に回ってサポート役を務めています。宗教的にいえば守護霊ということになりましょうか。

 

その人物 意識) の成長につながる出会いや事件を準備するため、他の意識体とのやりとりを続けています。

 

人との何気ない出会いやさまざまなチャンスを実現するために、見えない世界で見えない存在達が、大変忙しく動きまわっています 愚かにも、そのほとんどを、私たちは簡単に無視してしまいますが・・・)

 

このことから、「多重人格」は何ら珍しい現象ではなく、またどんな人にもある「気まぐれ」も、同様に説明が付くことが判るでしよう。

 

意識の世界に制限の希薄な人は、色々なドラィバーを適宜使い分けられますので、必要な時に必要なことがス厶 ーズに行なえるようになります。

 

 

さまざまな方面で、自由自在に才能を開花できるマルチ人間スーパーマンなります。

 

あなたが家を建てようと言う時、設計技師、大工、ィンテリアの専門家である友人たちが身近にいれば、きっと素晴らしいものができるでしう。

 

意識の世界では境界がありませんから、瞬時にそのような意識体を呼び出し、自分自身が専門家になりきることができます。

 

あなたは今、自分は野球が少しばかり得意なただのサラリーマンだ、と思っているかもしれませんが、バレルの達人や料理の鉄人、大作家にだって、なろうと思えば不可能ではないのです。まさに自由自在人です。

 

不可能にしてしまう理由はただ一つ、意識に制限を設けることです。

 

 

ただしこの場合、もはや「自分」が何だか判らなくなってしまいますが。

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