第 3章 「習慣的行為から抜けられない」人へ
☘エクササイズ4 想念を乗り換える
反対の想念に気付いたら、今度はそれにエネルギーを注ぐ練習です。
たとえば仕事をしていて「かったるい」「眠い」想念が流れたら、
「かったるくない」「眠くない」想念にスイッチしてみて下さい。
そのままでは「かったるい」「眠い」想念にすぐ戻ろうとします (習慣) から、どんどん行動してエネルギ ーを注いで下さい。
要するに、想念に逆らって行動するということです。
「禁煙」「ダイエット」についても積極的に応用して下さい。
その際、あなたが挫折するパターンはこうです。
妻に部屋の掃除を頼まれた。
「嫌だ / つらい」 想念が流れた。
その反対は「掃除楽しい。ルンルン」想念か?
行動してみようか ・・・やっぱり、それ変だよ。
何だか無理矢理自分に強制してるみたい。自分をごまかしているんじやないか?
このように、やりもせずに能書きをたれているからあなたは変われないのです。
刷り込まれた習性は、あなたを元のパターンに戻そうとします。
「やっぱり変だ。ごまかしじやないか」も、想念です。
「変じやない。ごまかしじやない」想念もあります。
つまり、他の想念は切り離して観察できるのに、自分に都合の悪いことになると、片方の想念だけしか見ず(見えず)、さらにこれを補強する想念をかき集めて、自分を正当化します。
そしてこれが続くと、いずれ奥さんから雷が落ちる、という形でバランスを取ることになります。
「掃除楽しい」想念を選択するのに大きな苦痛が伴い、エネルギーを必要とするように感じるのも実は想念であって、「苦痛などない 」想念に同意すればいいだけのことです。
結局のところ、想念を徹底的に他人事のように見る練習が不足している、ということに尽きます。
自分が作り出した想念なんだ、という「思い込み (想念) 」から抜けられないのです。
「歯を食いしばって我慢する」のでなく、「スイッチする」 「想念の波を乗り換える」という軽い感覚、遊び心がないと、想念サーファーの達人への道は困難を極めます。
初めはなかなか上手くいきません。失敗して当然、くらいの気持ちで、気楽に、そして気長にやってみましょう。