第 3章 「習慣的行為から抜けられない」人へ

エクササイズ4  想念を乗り換える

 

反対の想念に気付いたら、今度はそれにエネルギーを注ぐ練習です。

たとえば仕事をしていて「かったるい」「眠い」想念が流れたら、

 

「かったるない」「眠くない」想念にスイッチしてみて下さい。

 

そのままでは「かったるい」「眠い」想念にすぐ戻ろうとします 習慣 から、どんどん行動してエネルギ を注いで下さい。

 

要するに、想念に逆らって行動するということです。

 

 「禁煙」「ダイエット」についても積極的に応用して下さい。

 

 

その際、あなたが挫折するパターンはこうです。

妻に部屋の掃除を頼まれた。

「嫌だ / つらい」 想念が流れた。

 

その反対は「掃除楽しい。ルンルン」想念か?

 

行動してみようか ・・・やっぱり、それ変だよ。

 

何だか無理矢理自分に強制してるみたい。自分をごまかしているんじやないか?

 

 

このように、やりもせずに能書きをたれているからあなたは変われないのです。

 

刷り込まれた習性は、あなたを元のパターンに戻そうとします。

 

「やっぱり変だ。ごまかしじやないか」も、想念です。

 

「変じやない。ごまかしじやない」想念もあります。

 

つまり、他の想念は切り離して観察できるのに、自分に都合の悪いことになると、片方の想念だけしか見ず見えず、さらにこれを補強する想念をかき集めて、自分を正当化します。

 

そしてこれが続くと、いずれ奥さんから雷が落ちる、という形でバランスを取ることになります。

「掃除楽しい」想念を選択するのに大きな苦痛が伴い、エネルギーを必要とするように感じるのも実は想念であって、「苦痛などない 想念に同意すればいいだけのことです。

 

 

結局のところ、想念を徹底的に他人事のように見る練習が不足している、ということに尽きます。

 

自分が作り出した想念なんだ、という「思い込み 想念 」から抜けられないのです。

 

歯を食いしばって我慢する」のでなく、「スイッチする 「想念の波を乗り換える」という軽感覚、遊び心がないと、想念サファーの達人への道は困難を極めます。

 

 

初めはなかなか上手くいきません。失敗して当然、くらいの気持ちで、気楽に、そして気長にやってみましょう。

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