第 3章 「習慣的行為から抜けられない」人へ
4 想念に気付いていつものパターンを変える
想念には山と谷(プラスとマィナス)があることが判りました。気付いていなかったもう一つの想念が選択肢として増えました。
このことに気付くとどうなるでしようか。
・期待してるよ、と上司に言われた
→ A 「やる気」想念に同意 → いつもよりペースアップして仕事に励む
→ B 「無気力」想念に同意 → サボる
・友達が落ち込んでいる
→ A 「同情」想念に同意 → 慰めたり励ましたりする
→ B 「薄情」想念に同意 → 落ち込んだって何も解決しないよ、と突き放す、あるいは無視
通常は Aパタ ーンを無意識に選んでいます。なんの躊躇もありません。
しかし観察していると、 Aという想念が流れていること、そしてそれに同意していることに気付き、やがて Bの想念も流れていることに気付きます。
AとB の波の繰り返しを見ているうち、次のような「疑問想念」も流れてきます。
・俺は乗せられてるんじゃないか。よく考えたら、他のみんなは適当にやってるし、みんなにも少しは仕事分けてあげなきゃ。
・いつも友達はぐずぐず泣き言を言っているけど、私に甘えているだけじゃないか。甘やかす私も悪いんだ。
「疑問」に続いて 「気付き・解決」 の想念を受信し、これに同意して、B想念を行動に移すという、今までとは違う行動パターンに初めて踏み出せるわけです。