第 3章 「習慣的行為から抜けられない 」人へ
☘エクササイズ3 反対の想念に気付く
今流れてくる想念にまず気付いて、書き出してみて下さい。
そしてそれと反対の想念を、瞬時に書いて下さい。
「面倒くさい」想念 →「面倒さくない」想念
「書くのが疲れた」想念→ 「疲れていない」想念
「お腹空いた」想念→ 「空いてない」想念
「こんなことやって何になるの」想念→ 「なんか役に立つかもしれない」想念
「私って天才!」想念 → 「私って馬鹿かも」想念
「俺は何やらせてもできないんだ」想念→ 「俺は何でもできる」想念
無理矢理ひねり出す感じがあるかもしれませんが、今までワンパターンの行動をとっていたところに、実は選択肢が他にもあるんだ、ということを知る練習なのです。
あなたは他の選択肢に気付いていなかっただけです。
たとえば、ある本を読んでいる時、「テレビ見たい」想念をキャッチしたとします。その本が面白いなら、「別に見たくない」想念にスイッチして、本を読み続けます。
この場合、想念に対し、ニュートラルな態度です。
しかし、自他共に認める怠け者のあなたは、「仕事するのかったるい」想念の反対があることに気付こうともしません。
ヘビースモーカーのあなたは「煙草吸いたくない」想念があるなど、夢にも思っていません。
特定の想念にばかり同意するパターンが出来上がっているのです。
これと同様に、「私なんか嫌われ者なんだ」「しょせん馬鹿なんだ」という、どこからか流れてきた想念にいつのまにか同意・選択し、そのままをロに出したり行動に移したりするパターンが出来上がっていることに、まったく気付いていない人はたくさんいます。
その反対の想念がある(同意しない、という選択肢がある)というパタ — ンが、あなたの中になかっただけのことです。
想念は、必ず反対のものとペアになっていることに気付いて下さい。