第 3章 「習慣的行為から抜けられない」人へ
2 短絡的行動
しかし普通、
この服欲しい想念 → 同意 → 買う
もの寂しい想念 → 同意 → 友達に電話
という流れに気付いている人はまずいません。気がついたら行動しているのです。
つまり「同意しない という選択肢があることに気付かず、いつも短絡的に行動しているということです。
ハンバーガー店の看板や匂いに刺激されるといつのまにか買っており、口寂しくなると煙草に火をつけている、というパタ ーンが出来上がってしまっているのです。
長年の刷り込みにより習慣化してしまったわけです。
ここから抜け出すには、想念観察が有効です。
まず、何かの剌激を受けて、「食べたい」 「タバコ吸いたい」という想念が流れていることに気付くこと ・・・この基本は同じです。
ただ見ていれば、想念はあなたから離れていますから次第にエネルギーを失い、消えていきます。
時間はかかりますが、「〜したい」という欲求すらなくなっていくということです。
想念観察は、怒り、恐怖、絶望といった、不快で不都合な想念ばかりが対象ではありません。
こういう想念は、早くなくなって欲しいあまり、真剣に取り組もうとしますが、
欲望や快楽を追求したいという、自分にとって都合のいい想念も観察の対象としないのであれば、片手落ちです。
むかつく上司をボコボコにやっつけている想念をテレピ番組として突き放して見るのなら、煙草吸いたい想念もテレビ番組として見ていることを忘れないで下さい。