第1章 想念観察のすすめ (自由自在に人生を演出するノウハウ)
10 21世紀人とは?
時代の流れに乗って、この 「思い」という電波をたくみに操り、自由自在の人生を演出する人・・・これが、たった今からあなたが目指すべき姿です。
あなたはいわば科学者です。ゲームマスターといってもいいでしょう。
そしてあなたの現実世界は実験室 (ゲームの世界) 。
「思い」という実験材料の中から好きなものを選び、それにエネルギーを注いで、どのような結果が「現実」となるか、それを観察しているのです。
それが本来のあなたの姿です。
今のあなたは、実験材料の中に埋もれてしまい、暴走し始めた実験の中で、自ら実験台になり果てています。
あなたはいわば舞台監督です。
「思い」という脚本集の中から適当なものを選び、芝居の進行を見守り、同時に自ら俳優となって、エンドレスのドラマを演じています。
それが本来のあなたの姿です。
今のあなたは監督であることを忘れ、舞台の進行が見えなくなり、アドリブで場当たり的演技を繰り返す俳優です。
あなたはいわばサーファーです。
「思い」という「波」のうち、手頃なものを選び、スイスイ乗り換えて望む方向に進んでいきます。
それが本来のあなたの姿です。
今のあなたは大波に飲まれて溺れ、あるいは気付いたら進路が大きく沖合いに外れ、パニックになっています。
あなたが自由自在に自分の人生を演出するためには、あなたの中にある不自由な要素(制限) に一つ一つ気付いて、消していくことです。
不満な現実から解放されたいのであれば、科学実験、お芝居、サーフィンの正しい方法を身につけるまでのことです。
不幸があなたの責任なら、これから幸せをつかむのもあなた自身です。
あなたを救い、幸せにするのは神様でも、教祖でも、お守りでもありません。
もちろん親でも兄弟でもありません。お金をいくら積んだとて、ダメです。
現実に、これまでの理論では説明不能の事件や事態が、社会のさまざまな場面で沸き起こっています。
自分で考え、自分で対処していくしか方法がないのです。
21世紀は自立の時代、あなたが自分の足で歩む時代です。
みなさんには是非、優秀な科学者、名優・名監督、かっこいいサファーを同時に兼ね備えた、人生航海の達人になって頂きたいと思います。
そのためにはまず、この本の内容を実践して下さい。想念観察(客観視)は訓練です。簡単ですが根気は必要です。
やれば必ず変わります!
ここまで読んで「 やって見ようかな」という気になった人は、以下に実践上のヒントを満載してあります。
熟読した上で、想念観察を徹底的に実践し、ぜひとも「自由自在人」の奥義を極めて下さい!
続く第Ⅱ部では、第Ⅰ部で説明した内容を、具体例を挙げながら細かく確認していきます。
第 2章では想念観察を始めたばかりの段階で、つまづきがちな点について取り上げてあります。
まず、「想念」というものの存在を、漠然とでも意識できるようになって下さい。
第3章では、その想念が、どのような形で行動につながっていくかについて、さまざまな例を挙げて説明します。
何気なく取っている行動が、良くも悪くも今のあなたの現実につながっていくのですが、その背景には想念があることをエクササイズを通じて実感して下さい。
第4~5章では、いつまでも流れていかない強力な想念の対処法について述べます。
そして、それが必然的に起こされていること、あなたにとって克服すべき重要な人生のテーマになっていることについて解説します。