胃カメラ

胃カメラ

【胃カメラとは】

「上部消化管内視鏡検査」のことをいい、消化管の上部を観察できます。胃カメラで観察可能な範囲は、「中咽頭・下咽頭・食道・胃・十二指腸の途中まで」です。スコープ先端にカメラと光源が備わっており、粘膜の色調や凹凸などをリアルタイムに観察できます。検査中に小さなポリープや炎症、悪性腫瘍を疑う所見などが見つかれば、必要に応じてその場で組織を採取 (生検) して顕微鏡検査に提出することも可能です。生検をするかしないかで検査時間は前後しますが、5~15分で終了する検査になります。

【胃カメラをお勧めする症状】

咽頭から十二指腸の途中まで観察できますので、その間の病変で生じる症状をお持ちの方は胃カメラを推奨します。多くの場合は、胸やけ、胃酸が上がってくる感じといった逆流性食道炎を疑う時、吐血や黒色便があれば胃十二指腸潰瘍など上部消化管出血を疑う時に胃カメラを施行します。また、ヘリコバクター・ピロリ感染症に対して除菌をされた患者さんも、1年に1回は定期的に胃カメラを施行し、胃癌が発生していないか観察します。その他、無症状でも家族に胃癌患者がいる、40歳以上で胃カメラを施行したことないない方、健診のバリウムで異常を指摘された方にも胃カメラを推奨しています。

【ピロリ菌感染症とは】

ピロリ菌感染症とは、「ヘリコバクター・ピロリ」という細菌が胃の中に住みついてしまう病気です。この菌は胃の中で長期間にわたり炎症を引き起こし、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍、胃がんの原因になります。ピロリ菌は、主に乳幼児期に、食べ物や飲み物を通じて家族からうつると考えられています。感染していても、自覚症状がほとんどない方が多いのが特徴です。無症状であっても、特に胃の炎症は続いてしまうため、ピロリ菌の除菌治療が推奨されています。

・ピロリ菌検査をしていない方

胃カメラにて胃炎などを確認、胃がんが無いこと確認 → ピロリ菌検査 (生検、血液検査) → ピロリ菌陽性 → 除菌療法(除菌薬を1週間内服)

・人間ドック等でピロリ菌が陽性の方

胃カメラにて胃炎などを確認、胃がんが無いこと確認 → 除菌療法(除菌薬を1週間内服)

※1回目の除菌での除菌率は80-90%です。

 2か月後に尿素呼気試験という方法で除菌が出来たかどうか確認します。

 

【当院の胃カメラ】

(1) 経口or経鼻

胃カメラの挿入経路や眠り薬を使用するかどうか、患者さんの希望に応じ胃カメラをするようにしています。

(2) 鎮静or非鎮静

「検査時の苦痛が不安」という方には、腕から鎮静剤を注入して、眠っている間に検査を終える「鎮静下胃カメラ」もご提供しています。検査中の記憶がほとんど残らないため、胃カメラの不安感を小さくすることができます。

 

皮下腫瘍切除術

粉瘤・ほくろ・いぼの日帰り手術

 

粉瘤・ほくろ・いぼ

 

~当院の日帰り手術~

 

 

 

 

 

「背中のおできが痛い」「おしりのおできが感染を繰り返している」「首にほくろがあり、目立つので取りたい」「いぼが大きくなってきて邪魔」など、皮膚のできもので悩まれている方は多いです。当院では、悪性を疑う所見が無く、粉瘤やほくろ、いぼの可能性が高いと判断した場合は、15分程度の日帰り手術を行っています。ぜひご相談ください。

 

 

 

疾患説明

 

◆粉瘤

 

粉瘤は、皮膚の下に角質や皮脂が貯留している袋状のできもので、良性の皮下腫瘍です。

 


顔、首、背中、耳の後ろ、脇、おしりなど、体のどこにでもできる可能性があります。栄養たっぷりな袋の中で細菌が増殖し感染すると赤く腫れ痛みを伴うようになります (=感染性粉瘤)

粉瘤.jpg

 

 

 

 

◆ほくろ

 

ほくろは、皮膚の中のメラノサイト(色素を作る細胞)が集まってできた良性の皮膚病変です。一方、悪性黒色腫はメラノサイトががん化した病気になります。

 

 

 

 

 

項目

ほくろ

悪性黒色腫

A:左右対称性

左右対称

左右非対称

B:境界

はっきりしている

ギザギザ・不明瞭

C:色調

均一な色

濃淡が混在(黒・茶・赤など)

D:大きさ

小さい(多くは6mm未満)

6mm以上で拡大傾向

E:変化

変化しない

急に大きくなる・色が変わる

 

 ほくろ.jpg

 

 

 

◆いぼ

 

ヒトパピローマウイルスというウイルスが皮膚に感染することで起こります。増殖をしゆっくり大きくなってくることが多いです。手や指、足の裏、ひじ、ひざなどに発生することが多いです。

 

 

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手術内容

 

1)      局所麻酔を行い、皮膚を切開します。

 

2)      腫瘤を摘出します。摘出した標本は病理検査に提出します。

 

3)      止血を確認し、キズを数針で縫合します。

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術後経過

 

<術後1日目>

 

外来を受診し、キズを確認します。

 

<術後1週間>

 

外来を受診し、抜糸をします。

 

<術後3週間後>

 

外来を受診し、病理検査結果を説明します。

 

 

 

予想される合併症・リスク

 

・出血、血腫形成

 

・感染(化膿)

 

・瘢痕形成(ケロイド)

 

・再発(粉瘤の袋が完全に取れない場合)

 

・アレルギー反応(麻酔薬、消毒薬、テープなど)

 

 

 

禁忌・注意事項

 

以下に該当する場合は事前に申し出てください。

 

・抗凝固薬、抗血小板薬の内服

 

・麻酔薬、消毒薬、金属などのアレルギー

 

・コントロール不良の糖尿病

 

 

 

術後の注意点

 

・手術当日は浴槽に浸かるのを控えましょう。シャワーは可です。手術翌日からは制限ありません。

 

・強い痛み、出血、発赤などがある場合は早めに受診してください。

 

・術後1週間の抜糸時にキズを確認するまでは、激しい運動は控えましょう。

 

 

 

手術費用

 

腫瘍の大きさ部位により手術費用が異なります。

 

・例えば、長径3cm未満で非露出部 (腹部や背部など服で隠れる部分) にあるイボの切除の場合、手術費用+病理検査費用は、3割負担で約 9,000円です。

 

 

 

 

 

# 院長あいさつ

 

 

「こばやしクリニック」 院長 古来貴寛です。

 

 

ほくろやいぼは見た目だけの問題ではなく、洋服の着脱時にひっかかって痒かったり痛かったり悩まれる患者さんがいらっしゃいます。ずっと昔からあるいぼだから、、、とそのままにしてもよいですし、15分で終わるならと切除に興味を持たれてもよいかと思います。何より、患者さんが何を望むか、その気持ちに寄り添いたいと考えています。このページをご覧になり、気になる点や質問があればいつでもお声がけくださいね。

医療法人社団 昂花会

 

こばやしクリニック

 

院長・医学博士 古来貴寛

 

 

花粉症

花粉症

・抗ヒスタミン薬

◆花粉症とは

花粉症(かふんしょう)は、スギやヒノキなどの植物から飛んでくる花粉が体に入ることで、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こす病気です。「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれ、一年中鼻炎症状が出現する「通年性アレルギー性鼻炎」とは区別しています。

 

◆原因

花粉症の原因は、スギやヒノキなどの植物が出す「花粉」です。これらの花粉が鼻や目から体に入ると、花粉を異物として反応しアレルギー反応を起こしてしまいます。日本ではスギ花粉による花粉症が多く、春先に症状が強く出る方が多いです。

 

◆好発年齢

子どもから大人まで、幅広い年齢で発症します。最近では、子どもにも増えてきており、小学生や中学生でも花粉症を訴える人が多くなっています。また、一度発症すると毎年同じ時期に症状が出て、長期間にわたって悩まされることがあります。

 

◆症状

目のかゆみ、涙が出る

鼻水、鼻づまり

のどや耳のかゆみ

くしゃみが連続して出る

顔やまぶたなどの皮膚のかゆみ

 

◆検査・診断

問診(症状が出る時期や内容を詳しく聞きます)

血液検査(どの花粉にアレルギーがあるか調べます)

→当院ではアレルギー検査39種類セット「VIEW39を導入しています。

舌下免疫療法を希望される方は、「スギ花粉による花粉症」との確定診断が必要なため、血液を採取しVIEW39を行います。

VIEW39は「アレルギーがあると医師が認めた場合」は保険が適応されます。

3割負担の方は5000円弱ですが、無症状の場合で検査を希望される方は自費検査となり15000円となります。

 

◆治療

生活習慣の改善による花粉症の発症予防

原因となる花粉が体に触れたり、目や鼻、口から体内に侵入したりするのを防ぐことができれば花粉症の症状を抑えることができます。具体的な対策として、花粉が多い日は外出を控える、メガネやマスクを着用する、つるつるとした服を着用する、帰宅時は服をはらってから家に入る、窓を開けない、などです。

抗ヒスタミン薬

内服薬の基本になります。

ロイコトリエン受容体拮抗薬

プランルカスト(商品名:オノン)、モンテルカスト(商品名:キプレス、シングレア)などが該当します。ロイコトリエンは鼻の粘膜のむくみの原因物質であり、鼻閉をきたします。ロイコトリエン受容体拮抗薬を服用することで、鼻閉の改善効果が期待されるため、特に鼻閉症状が強く出てしまう花粉症患者さんには本剤の併用を勧めています。

 

点眼薬、点鼻薬

目の痒みや鼻汁、鼻閉症状が特に強い方は、内服薬に加え点眼、点鼻を併用します。

舌下免疫療法

血液検査 (View39) にてスギ花粉症と確定診断された5歳以上の患者さんが舌下免疫療法 (シダキュア) を選択することができます。

シダキュアはスギ花粉を原料とするエキスから作られており、少量から服用することによって体を慣らし、スギ花粉によるアレルギー症状を和らげることを目的としています。普段使用している花粉症治療薬 (抗ヒスタミン薬など) と併用し、毎日、長期間にわたり継続して服用する必要があります。スギ花粉が飛んでいる時期に治療の開始をすることができないため、例えば6月以降にシダキュアの服用を開始するイメージです。3年以上毎日服用することが推奨されています。長期間にわたりますが、3年以上経過したときには、毎年服用していた花粉症治療薬を減量あるいは中止することが期待できます。

 

◆ご本人・ご家族の方へ

- 花粉症は学校生活に大きな支障をきたします。小児に使用できる花粉症治療薬の中から、お子さんに適した花粉症治療薬を一緒に探していきましょう。

 

◆院長の一言

花粉症は症状が出現してからお薬を服用するのでは遅いと言われています。スギ花粉症の方は、花粉が飛散する2週間~1ヵ月前の無症状期(毎年1月頃)から抗ヒスタミン薬の服用を開始しましょう。症状が出現してからお薬の服用を開始した場合と比較し、症状が重くならないはずです。