クレープの話

 

【 卒業文集に書いた夢 】

 

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小学校の卒業文集に『将来の夢は喫茶店』と書きました。

その夢がずっと心の中にあったのか、短大生の時のバイトが殆ど飲食店。

喫茶店・アイスクリーム屋さん・クレープ屋さん・ケーキ屋さん・レストラン……

ん?クレープ屋さん?

そうなんです。

実は、キッチンカーをやりたいと思い始める30年前にクレープ屋さんで働いてました。

高校生の時、毎日の様に足を運んでいたクレープ屋さんで。

そのクレープ屋さんは軽食喫茶も兼ねていて、ウェイトレスをしたり、厨房に手伝いに入ったり、ソフトクリームやアイスクリーム、かき氷の対応、クレープも焼かせてもらい、とても楽しかった事を思い出します。

小学校の頃の将来の夢が少し体験できてた!って思いました。

そこのお店のクレープはとにかく生地が、しっとり・もっちり・ふんわりしてて、とても美味しくて、社会人になってからもよく買いに行ってました。今もまだ現役で人気店!実家に帰ると食べたくなって時々訪れます。

 

 

【 気持ちがキッチンカーへ 】

 

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10年前にカカオ豆を洗って焙煎するところからチョコレート作りをするワークショップに参加し、アームズ珈琲の竹林さんと出会いました。

そこから数年後、コーヒーの焙煎もしてみませんかと誘ってくださり、講習を受け、感銘を受けました。

『こんな凄いコーヒー、こんな大切な話、もっと沢山の人に知って欲しい!飲んで欲しい!』と言う思いが少しずつ大きくなっていき、夢だった喫茶店を……と思いましたが『喫茶店でお客さんを待ってるだけじゃダメだ。自分からコーヒーを持って走ろう!キッチンカーだ!』と思いが少しずつ前進していきました。

 

 

【 忘れられなくて 】

 

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コーヒーのキッチンカー……コーヒーだけじゃなくて、他に何かできないかな……と考えた時に、忘れられなかった30年前のバイト先のあの『クレープ』を思い出し、コーヒーとクレープのキッチンカーにしよう!と思いを固めました。

優柔不断な私は、『でも……大丈夫かなぁ、貯金もないし、この歳から借金かぁ、やれるんだろうか……』

なんて事を言ってやめるんじゃないの?

そんなの想定内。

だから、私は沢山の人に『仕事を辞めてキッチンカーをやろうと思ってるんだよね〜』と思いや考えをアウトプットして引っ込みつかない様に自分を追いこんでやりました。

そして、19年間勤めた職場の施設長に夢と退職の旨を伝え、独り旅へ。

 

 

【 九州独り旅 】

 

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人生の再スタートを切るために、大自然に身を置いて、自分を見つめ直す旅《九州独り旅》大分へ行きました。

知り合いの人を訪ねて行くと、キッチンカーを始めなさいと言われてるかの様に、導かれた場所がキッチンカー祭りの会場でした。お話を色々聞かせてもらい、キッチンカーも見させてもらい、沢山の人と出会えました。

旅の途中で一人で入った居酒屋、喫茶店、宿、そこで出会った人生の先輩達に話を聞いてもらい、背中を押してもらえました。『いつかキッチンカーで来るからね』と言ってその場所を後にしました。

私の気持ちは、もう前しか見てませんでした。

 

 

【 いざクレープ 】

 

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いよいよクレープです。30年前です。全く覚えてません。

簡単な鉄板を購入し、焼いてみましたが、カケラも思い出せません。日々練習するしかありませんでした。

我が家は暫くクレープ三昧。

少しずつ丸く焼けるようになると、次はあの生地。

クレープ屋さんのあの食感に近づく様にレシピを色々試したり、粉の配合を変えてみたり、30年前の記憶を辿りながら、試行錯誤の結果、今のキミーキッチンの生地にたどり着きました!

 

 

【 スタートは2種類 】

 

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バイト先のクレープ屋さんのメニューに、サラダのクレープが数種類ありました。

その中に《カレーチキンサラダ》があって、よく食べていました。

それを思い出し、手作りで作れないだろうかと思い、鶏の胸肉だと、高たんぱく低カロリーだし、野菜をたっぷり使えば女性にも嬉しいし、学生さんに野菜を沢山食べて貰える!との思いで、看板メニューを《カレーチキンサラダ》にしました。

あとは王道の《バナナチョコクリーム》。

そして、2022.11.1 念願のキッチンカー「kimmy kitchen」をOPEN‼️

初めは2種類でスタートでした。

少しずつメニューを増やして、今では10種類。

これからもお客様の声も聞きながら楽しくクレープと向き合って行きたいです。