ティンクルカット製法

我国の貴金属地金カット技術の歴史は、我社の技術開発の歴史です。

 

1990年代。日本はバブル景気に酔い、人々は豊かさと繁栄の象徴を追い求めていました。その時代、日本の消費者にとって「金」や「プラチナ」のみで製作された「地金ジュエリー」は、「地金=財産」という既成概念の表現方法のひとつでしかなかったのです。

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1996年。それまで地金ジュエリーの見栄えを良くするためだけに用いられた「カット」という「お飾り」を、ジュエリーデザインの主役へと導いた革新的な製法が発明されました。それが「ティンクルカット製法」です。ティンクルカット製法の素晴らしさは、その輝きの強さにあります。貴金属地金は原則として全ての入射光を、その表面で反射光としてはね返します。反射光は乱反射することで繊細でありながらも強力な輝きとなります。この製法は、貴金属地金が生じうる最大限の乱反射を創り出すのです。さらに身に付けるオーナーの指の動きに合わせて流れるような閃光を放ち、最高級のメレダイヤモンドがぎっしりと石留めされているような錯覚に陥ります。

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ティンクルカットは株式会社ジュホウの製法特許です。ジュホウは30年以上、地金リングを専門的に創ってきました。ジュエリー業界では、地金リングメーカーのパイオニアとも呼ばれています。

20年以上前、千葉・幕張で開催されていた国際宝飾展で、ティンクルカットが施されたリングが初めて展示された時、2重3重にも見学者がショーケースを囲み、手に取って溜息をつく姿がジュエリー業界では大きな衝撃と共に報道されました。当時大学生で、ティンクルカットリングのブランディングを手伝っていた株式会社ジュホウ現社長の木村亮治は、展示会場で多くの外国人技術者達から質問責めにあったそうです。その質問の多くは極論言えば「作り方を教えろ!」というものだったので「ジュエリーの製造技術は欧州が本場かと考えていたけど日本の匠の技もすごいなぁ」と感心したそうです。

貴金属地金を輝かす世界一の技術、ジュホウはカット技術だけで業界をリードしていきました。どんな高級ブランド品でも、海外からの輸入品でも、絶対に到達出来ない、金・プラチナの最大限の輝き“ティンクルカット”をぜひ店頭にて体感してください。

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