有限会社礒永水産 - 海と大地を繋ぎ、未来を創る「循環型」水産会社
礒永水産は、**漁業(あおさ)と農業(不知火)**という二つの異なる事業を展開する、ユニークな一次産業の会社です。
1. 独自の事業構成:漁業と農業の両輪
| 事業 |
生産物 |
特徴 |
| 漁業 |
あおさ(ヒトエグサ) |
海藻の養殖・生産を行っています。 |
| 農業 |
不知火(デコポン) |
柑橘類(清見とポンカンの交配種)を栽培しています。 |
2. 多角化の背景と加工品開発への進化
かつてはブリの養殖を主要事業としていましたが、約11年前に赤潮、餌の高騰、魚食率の低下といった自然環境と経営環境の悪化により養殖を終了しました。
この先行き不安を察知していた先代社長の先見の明により、あおさや畑作といった多角化経営をスタート。そして、近年における一次生産物の市場価格の低下という厳しい現状を乗り越えるため、5年前からは加工品(ジャム、ジュースなど)の開発にも注力しています。
水産会社でありながら不知火の加工品も販売しているのは、こうした**「生産するだけでは生き残れない」という危機感と、多角化による新たな価値創造**を目指す経営戦略に基づいています。
3. 目指すは「海と大地の循環型生産」
礒永水産が最も大切にしているのは、海と大地が連携した持続可能な生産サイクルです。
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畑の手入れ:農業を通じて畑を豊かに手入れすることで、その栄養分が土壌や河川を通じて海へ還元されます。
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海の再生:海に還った栄養分が海藻やプランクトンを豊富にし、海の再生をサポートします。
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カスを堆肥に:そこで生産されたあおさの選別で出たカスを畑の肥料として再利用します。
このように、畑が海を豊かにし、海が畑の恵みとなる、**「海と大地が繋がる循環型の生産」**を目指し、自然環境への負荷を減らしながら高品質な一次生産物を生み出し続けています。