有限会社礒永水産は、漁業と農業をしている会社です。
漁業、あおさ=ヒトエグサという海藻 農業、不知火=柑橘類(清美とポンカンの交配によりできた品種)
先代の社長が鰤(ぶり)の養殖を行い、立ち上げた会社ですが、自然環境の悪化により赤潮被害や成長率の低下、餌の高騰や魚食率の低下などが原因で、継続していくことが困難になり11年ほど前に養殖を終了しました。その当時から先行きを懸念していた社長は、あおさや畑などの多角化経営を始めていました。近年一次生産物の市場価格の低下により生産だけの経営では厳しい現状です。そこで5年前から加工品の開発をしてきております。自社でできた生産物を信頼のできる加工業者に委託して加工品を生産しています。水産会社なのになぜ不知火のジャムやジュースを販売している理由はそこにあります。
畑をきちんと手入れをして生産をすることにより、その栄養分は、土壌中や河川などを通じて海にかえります。海に還った栄養により、海藻やプランクトンが豊富になり海の再生の手助けをします。そこで生産されたあおさの選別などででたカスを畑作りに利用して、循環型の生産を目指します。