日記

2023-07-27 18:56:00

相談事例② 娘の気持ちを理解しない母の言葉に我慢ならない

悩み相談

「お母さんの言動は、どう見ても発達障害だ。母との同居はもう限界だ。カウンセリングが至急必要だ。」このような娘の強い意見に押されて、カウンセリングの希望申し出があった。

 

家族構成

父親(会社員、定年退職近い)、母親(会社員、定年退職近い)

娘(会社員、幼稚園児を育てるシングルマザー)

 

家族の抱える課題

父親・母親ともに定年退職直前で、これからの生活を確立しなければならない時期にある。娘は結婚相手・その家族の理不尽な扱いを受けて、離婚訴訟を検討・準備中。さらに今回の、母親とのコミュニケーション不成立の課題が喫緊の課題となっている。娘は、わが子が小学校に入学するまでに、課題を解決したい気持ちが強い。

 

母・娘のカウンセリング

母親・娘同席で相談した。その結果、母親単独のカウンセリングを中心に据えて行い、娘・母同席のカウンセリングは随時に行うこととする。娘単独のカウンセリングも随時に行うこととする。

 

母親の発達障害について

今すぐに医師の診察・診断を受けるのではなく、カウンセリングを中心に進める。母・娘の両者の意見が一致する。

 

カウンセリングの内容

    母親の言動の実際(文章で再現)、娘の受ける印象・反応などを文章で再現し、これを検討課題として取り上げる。

    この場面で、二人にとって最も適切と思われる会話を探り出し、これを今後の実践課題とする。

    その後の生活場面で適時、実践課題に取り組むこととする。

    後日の評価をしっかりと行い、有効・適切な会話(言葉)・表情・態度として会得、定着化を目指す。

 

娘の訴え(母親の我慢ならない言動等の例が、文章化して多く提出された)

①人の気持ちを読めない ②仕事の段取りが苦手 ③片付けられない ④物を忘れる、なくす ⑤会話で相手が不機嫌に ⑥融通が利かない等

 

実際に取り組んでみて

母親にとっては、新しい気づき・学習が多くある。「実際に生活の中で取り組んでみると、相手の受け止め方・反応がこれまでとは異なるということに気づいた」と語っている。

 

2023-07-20 19:13:00

(2)人間関係に関する悩み相談

世界規模・地球規模で人間が住みにくくなる環境破壊が進行しています。地球の温暖化・異常気象、戦争・紛争の拡大、貧困・格差の広がり等の変化が、その具体例です。コロナ禍で苦しみ、これに物価高や自然災害等も加わって、私たちの日々の生活はゆとりを失っています。私たちの生活は強い緊張に包まれています。人間関係は、協力・寛容・弱者支援の視点よりも、対立・競争・不寛容に視点が傾いてしまうのではないかと懸念されます。

家族・友人・知人・職場等の「人間関係に悩む人」が、この先更に増えるのではないかと心配されます

 

相談事例

①繊細過ぎて生きづらい (HSP)

 

悩み相談

20代女性、非正規採用保育士、神経が繊細過ぎて傷つきやすい。遠慮がちで言いたいことが言えない。自分が我慢すればよいと考え、いつも損をしている。1対1の会話でも緊張し言葉が上手く出ないことがある冗談・面白いことが言えない。私と会話してもつまらないのではと思ってしまう。子供に対して優しすぎる。女性だけの職場で自分が他の人にどう見られているか気になって仕方がない。保育者に向いていないのかと気になっている。

 

解説

HSP」とは、「Highly Sensitive Person」の頭文字をとったもので、「とても敏感な人」という意味です。「相手の気持ちを考えて自分の意見が言えない」等、感受性が高いため、繊細でストレスを感じやすい人を指す言葉です。全人口の20%はHSPの傾向があると言われます。HSPは病気や障害を意味する医学用語ではなく、心理学者アーロンが提唱した、「気質(性格特性)」を示す心理学用語です。 

 

取り組み

(1)    相談者はメンタルクリニックで、精神科医師の診察治療を受け、薬の処方も受けていました。カウンセリングは、本人の希望で始めたものです。

 (2)   悩み相談の内容を検討した結果、認知行動療法という心理療法で、取り組むことにしました。認知行動療法とは、気持ちを辛くする考え方のクセを変える心理療法です。

中身としては、①辛くなりやすい認知を別の認知に変える。②行動を変えて新たな認知の効果に気づく。

このように、認知・行動の両面からのとりくみで、不安・抑うつ症状の改善や予防効果が期待できると言われています。

 

コメント

(1)「自分の性格を変えたい」このような願望を持つ方は多いと思いす。しかし生まれてこの方、やり通してきた対人反応・行動は、たやすく変えられるものではなく、大きな決意と努力を要します。

(2)   この相談者は、ご自身でも認識していましたが、学童期(6~12歳)(注1)の発達課題がクリアできないまま残されてきました。学童期の発達課題は、「勤勉性」です。「勤勉性」は親をはじめとする周囲の人から認められて育つと言われています。「親から認めてもらえなかった。という思いは今でも強く心に残っています。」と言っています。

 

(注1)心理学者エリクソンは人間の生涯を8段階に分類しました。乳児期(01歳)・幼児期(13才)・児童期(3~6歳)・学童期(612歳)・青年期(1220代前半)・成人期(20代後半~30代前半)・壮年期(30代後半~60代前半)・老年期(60代後半~)。人間生涯の8段階は、1段階ごとに発達課題をクリアして次の段階に進むと言われています。

この相談者は、相談時には青年期(1220代前半)にあたり、青年期の発達課題はアイデンティティーの確立とされています。アイデンティティーとは「自分とはこういう人間だ」という自信のことです。「自己同一性」とも言います。

 

 

2023-07-01 14:31:00

(1)最も重大・深刻な『いじめ』問題

今後、この『日記』の場を借りて、関心を寄せているテーマを選択して、自分自身の意見・感想などを述べたいと考えております。

第1回目は「いじめ」問題に関連した新聞記事を題材にしました。

 

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●相談事例に学ぶ(相談者の理解を深めるために、相談に登場した悩み・不安の具体例を何点かピックアップしてみたいと思います。相談内容をすべて事実そのままに記述したものではありません

 

中学いじめ、3年間解決せず 蓮田市教育長『対応不十分』認める。『重大事態』調査続く。両親『学校生活奪われた』(2023/6/29 毎日新聞 新聞見出し)

蓮田市内の市立中学校で、女子生徒が1年生の1学期からいじめを受け、3年間解決しないまま今年3月に卒業していることが判明しました。

26日の市議会で、対応が適切であったかを問われた市教育長は十分ではなかったと認めた。

両親は「学校が最初からしっかり対峙してくれていたら、娘は充実した中学生活を送れたかもしれない。今も真剣に向き合っているとは思えない」と不信感を募らせている。

入学後、複数の生徒から「うざい」などと言われたり、黒板に悪口を書かれたりするなどのいじめを受け、2学期から体調を崩して通院を始めた。

11月に2者面談で担任に相談。12月から登校できなくなる。21年1月には「いじめによる強いストレス」起因とする起立生調節障害の診断を受けた。

女子生徒は部活動に参加できたが、教室には入ることができず、フリースクールに通った。複数の加害生徒と直接話合わせる「謝罪の会」を開催したが解決しなかった。

学校や市教委は、「本人の学校への復帰が困難な状況」として、いじめ防止対策推進法の定める「重大事態」と認定。同法に基づく「いじめ問題専門委員会」で調査を続けている。

女子生徒は学校生活に復帰できないまま23年3月に卒業した。

<いじめ防止法10年>

 2011年に大津市でいじめを受けた市立中学2年の男子生徒が自殺した問題を契機に制定された「いじめ防止対策推進法」の成立から、6月21日で10年となった。いじめ対応と防止について学校や行政の責務を定めたが、現場での趣旨徹底は進んでいない(2023/6/21 毎日新聞)

 子供の命に係わる重大事態は継続中です。行政・学校・地域・家庭が一致協力する対応は未だできていません。法律は成立・導入さてましたが、実効は上がっていません。

事例を含めて、両親が学校の指導・対応に不信感を強くしているケースが多くなっています。学校・教育委員会が信頼できない・頼りにならない・相談できない。残念ながら、このような事例がマスコミに多く登場しています。このように感じて、悩んでいる保護者がもしありましたら、是非ご相談下さい。

 

 

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2026.02.10 Tuesday