il legame

ヘルプ:ご質問への回答記録

 革~人~つながる
『 il legame 』(イル・レガーメ)

人とのつながり、縁 を意味します。
心を込めて制作する(人)、そこから 生み出された(モノ)、
その モノ を通じて出会う (人)…
人が手がけて、はじめて 縁 は動き始めます。 

~ 革を感じる、楽しむ ~  をテーマに、
ハンドメイドにしかできない、想いもお届けできるような作品作りに日々努めております。 

あなたの日々に il legame の作品があることで、
少しでも幸せと感じていただけたら嬉しいです。

【 ヘルプ 】

今までにいただいたご質問への回答を記載させていただきます。

気になることのご参考になれば幸いです。

 

1:『 質問 』

昨今のコロナ渦で手や机などの除菌アルコール液が少量まだ乾き切っていないうちに触れてしまう、などということがあり、懸念しております。

除菌用アルコールへの耐性はどれくらいのものでしょうか?

 

⇒回答させていただきました

除菌用アルコールへの耐性についてですが、
革製品全般に言えることだと思いますが、
アルコールが直接触れるような場合(・浸みるくらい…・少量でも摩擦がかかるような場合…)には、
シミや色が抜けるといったことが起きる場合があります。

il legame作品に使われている革(今回は桜ピンク色)ですが、
基本的な性質としては、上記に記載している内容と変わらないところはあると思いますが、
それでも、物性を高めるために、
厚塗りタイプ(ウレタン塗装のような)ではないものの、
工夫された塗料塗装が施されている革となっております。

懸念されているケース、
~手や机などの除菌アルコール液が少量まだ乾き切っていないうちに触れてしまう~といった場合、
程度の問題・条件によって、症状はいろいろだと思います。
最悪なケースとしては、やはり…シミや色抜けが起きると思います。
ですが、それほど影響を受けない場合もあります。
⇒ アルコールを揮発させる条件を作ることです。
・気温が高く、湿度が低い場合には、揮発しやすいので、影響を受けにくいです。
・摩擦がなく、極少量の場合には、これも揮発しやすいので、影響は受けにくいです。
革と反応する前に揮発しやすい条件を作ってあげることで防ぐことができるかと思います。

どれくらい耐えることができるかというのは、
様々な条件でテストしてみないと分かりませんので、はっきりとしたことが言えないのが正直なところです。
(研究所での試験であっても、サンプル革によって結果は違ってくるように…)
(革の部位によっても違ってきます)

除菌アルコールは揮発性の高いものではありますが、
扱い方には気をつける必要があると思います。

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2:『 質問 』

商品自体は気に入っていますので、まったく問題はないんですが、革にしてはなんか違う気がして…

革なら革なりに手入れしたいなぁと思いまして····。

(疑問に感じている革は、

 ヌメ革ナチュラル以外の桜ピンク・抹茶きみどり・森林グリーン・濃キャメルオレンジ・

 蒲公英イエロー・ダークブラウン・黒・キャメルブラウン・濃藍などの革を指しております)

 

⇒回答させていただきました

 

疑問を思っていることをお知らせくださりありがとうございます。

長文になり読みにくい文面となってしまうかもしれませんが、
ちゃんと回答させていただきたいと思っております。

この作品に使っている革は、正真正銘、天然皮革であります。
il legameで扱っている革は、直接、革を生産している工場(タンナーです)から仕入れております。
そのほとんどが特別オーダーさせていただいているもので、色や質感、厚みなどにおいても、
il legameオリジナルとなっているものばかりです。

〇〇様がお感じになられていること、本当によくわかります。
革らしさがないように感じる… といったことですよね。
そう思われてしまうのは、革の表面、裏面とともに、物性を上げるために、
それほど強くしすぎない、アクリル樹脂やウレタン樹脂、ラッカー塗装をして、
保護膜として仕上げていることからきていると思います。
ビニールっぽいのは、ビニールほどでは全然ありませんが、その保護膜がビニールのような役割ももっているからです。
世に流通している革は、この保護膜(アクリル塗装やウレタン塗装、ラッカー塗装)があるものと、
キズや汚れがつきやすい、そのままの素材革、
どちらかの質感に寄せたその中間にあるものなど、様々でございます。
でも、そのベースになっている素材は天然皮革であることには変わりません。
表面にどのような処理をされるているかによって、大きくその質感を変えていきます。

革の匂いについてですが、〇〇様がお思いになられているものは、革の生産時に施される油脂の匂いではないかと思います。
もちろんそれだけを革の匂いと言い切ることはできず、革の鞣し方法によっても特徴が出てきます。
タンナー(生産工場)により、使われている油脂を変えている場合もありますが、
表面や裏面に保護膜(塗装)した場合、出荷時において、本来の革の匂いを打ち消してしまっていることが多いです。

il legameが扱っている革は、当初は革らしい革ばかりを扱っておりました。
今は、ヌメ革などの一部での取り扱いとなっております。
そうしているのは、色落ち防止、水シミ対策、革の劣化を少しでも遅らせること考えたからです。

馴染んでくると、やはり天然皮革でございます。
私も自分で使っている il legame作品 で感じていることですが、
徐々にですが、革らしさが少しずつ感じられるのではないかと思います。

お手入れについては、この革に関して言えば、埃などを取り除く程度に乾拭きをするくらいで良いかと思います。
クリームなどは、今の状態ですと、弾いてしまうか、じんわりシミになってしまうかで、あまり適しておりません。
馴染んで随分と使い込んできたなと感じる時には、革本来の質感がもっと出てきていると思います。
その時には、クリームなどは有効的になってくるかと思います。