日記
「出会いと別れ」
今年も残すところあとわずかです。忙しいふりをしながら1年あっという間に過ぎてしまいました。1年を振り返った時、頭に浮かぶのはおとぼけ3人息子と、訪問させて頂いている方、訪問させて頂いていた方のお顔です。
今年もたくさんの方に出会いました。私たちの仕事上、関わらせていただく方は皆さんご病気をお持ちの方ばかりですが、私の頭に浮かぶ皆さんのお顔はお話をしながら笑ってみえます。闘病生活は私たちには計り知れない辛さがあると思います。先の見えない不安に押しつぶされそうになることもあると思います。辛さも不安もご本人にしかわかりません。そばで支えてくださるご家族も、苦痛で顔をゆがめていたり、食事が摂れなかったりする姿を見て心を痛めたり不安になったりすると思います。お互いに「辛い」「不安」な気持ちばかりが心を占めてしまうと自宅での療養生活がストップしてしまうこともあります。
なるべくそうならないために、「一番安心できる自宅で家族と過ごしたい」というご希望が長く続くよう、自分たちにできることは何だろうと自問自答しながら、模索しながら関わらせていただいています。正解が何かはわかりませんが、お邪魔させて頂いている時間は少しでも気持ちが楽になるように、明るくなるように、軽くなるようにと思いながらお話しさせてもらいます。笑っているお顔を見て、“もっともっと長く生きてほしい”、“もっともっとご家族との時間が長く続いてほしい”と強く思います。関りの短い、長いに関係なく、私の気持ちはいつも同じです。時には勝手に家族のような気持になり、お別れに寂しい気持ちを引きずるときもあります。ご家族はもっと悲しく、寂しい気持ちになると思いますが、皆さん、最期を迎えられた時は「自宅で看ることができてよかった。」と仰います。その一言を聞くと、眠れない日々が続いて疲労困憊となっていても、大切な人と最後まで過ごした時間はかけがえのないものだったのだなと感動してしまいます(言葉が適切ではないかもしれませんが)。お別れが来て、1つの訪問が終了しても、そこで終わりではありません。ご本人、ご家族の方から学ばせていただいたことを次の方へと繋げていくことが私たちに課せられた使命だと思っています。辛い中でも笑顔を見せてくださった利用者様、ご家族の気持ちを大切にしながら、自分にできることを精一杯やれたらと思います。
おとぼけ1号が桜を咲かせることができるよう、母としても頑張らなくちゃな~🌸 看護師:石原