入局を検討されている皆さんへ
入局を検討されている皆さんへ
浜松医科大学 血液内科のページをご覧いただきありがとうございます。
「血液内科に興味はあるけれど、自分に合うのか不安」「忙しそうだけれど、実際の働き方は?」
そんな医学生・初期研修医・専攻医のみなさんに向けて、当科での キャリアパス・研修内容・ワークライフバランスをご紹介します。
1. 浜松医大血液内科の特徴
- 白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫などの造血器腫瘍から、再生不良性貧血・出血性疾患などの良性疾患まで、幅広い血液疾患を担当します。
- 造血幹細胞移植やCAR-T細胞療法など、高度な造血・免疫細胞療法にも積極的に取り組んでいます。
- 大学病院と関連病院が連携し、静岡西部~中部に広がる血液内科ネットワークを形成しています。
- 主治医チーム制により、一人で抱え込まずに診療できる屋根瓦式の指導体制をとっています。
- 夜間休日はオンコール制(休日当番制)としており、オン・オフをしっかり分けられます。
内科全般の知識を土台にしながら、病態を血液レベルで理解して治療につなげるのが血液内科の面白さです。 診断から同種移植などの急性期治療、長期フォローアップ、緩和医療まで、一人の患者さんを継続的に全身的に診ることができる点も魅力です。
2. 卒後3〜5年目のキャリアパス(内科専攻医と血液内科)
浜松医大の内科専門医研修プログラムの中で、血液内科を軸にした標準的な流れの一例です。
タイムライン(目安)
- 卒後3年目(内科専攻医1年目):浜松医大で各内科ローテーション、その中で血液内科を経験
- 卒後4年目(内科専攻医2年目):浜松医大血液内科で主治医として診療、初診外来も担当
- 卒後5年目(内科専攻医3年目):関連病院血液内科で専攻医として研修
卒後3年目:内科専攻医1年目(浜松医大で各内科ローテーション)
- 血液内科では、まずは内科専攻医として指導医の下で研修します(原則として単独主治医にはしません)。
- 病棟業務(担当患者さんの診療)が中心で、他科コンサルト対応は基本的にありません。
- 外勤は平日日中はなく、平日夜または休日の日当直が月2回程度です。
- 内科当直は病院の取り決めどおり月1回程度、救急外来応援が月1回程度です。
- 夜間・休日の血液内科オンコールは、慣れてきてから担当してもらい、必ず上級医がバックアップします。
卒後4年目:内科専攻医2年目(浜松医大血液内科での専門研修)
- 血液内科で主治医として診療しますが、必ず上級医が担当医としてつき、治療方針を一緒に考えます。
- 週1回の初診外来を担当し、上級医がマンツーマンで指導します。
- 平日日中の病棟当番が週4コマあり、病棟の急変対応や他科コンサルトへの対応を行います(上級医と相談しながら対応)。
- 平日外勤が2コマ程度、外病院での平日夜間・休日日当直が月2回程度あります。
- 内科当直は月1回程度、救急外来応援は原則ありません(運用見直しの可能性あり)。
- 夜間・休日の血液内科オンコールは月5〜6回程度が目安です。
卒後5年目:内科専攻医3年目(関連病院血液内科での研修)
3年目は、当科の関連病院の血液内科で専攻医として勤務し、より実践的な診療経験を積みます。
このように、大学と複数の基幹病院を行き来しながら、造血幹細胞移植やCAR-Tなどの高度医療から 一般血液疾患まで幅広く経験できることが、浜松医大血液内科の大きな特徴です。
3. 血液内科のキャリアパス(専門医取得〜その先へ)
内科専門医取得後のキャリアのイメージです(あくまで一例です)。
キャリアの一例
- 卒後3〜5年目:内科専門医研修(大学+関連病院)
- 卒後6〜8年目:血液内科専門医研修(大学・関連病院)
- 卒後6〜10年目:大学院進学で博士号取得(タイミングは個別に調整)
- その後:大学病院スタッフ、関連病院指導医として活躍
血液内科専門医取得後には、さらに以下のようなサブスペシャルティ資格を目指すこともできます。
- 日本造血・免疫細胞療法学会 認定医
- 日本輸血・細胞治療学会 認定医
- がん薬物療法専門医
- がん治療認定医 など
また、静岡県キャリア形成プログラムを活用することで、奨学金の返済免除と地域医療への貢献を両立しながら、 血液内科としてのキャリアを築いていくことも可能です。
4. 診療体制・指導のスタイル
屋根瓦式主治医チーム制
- 入院患者さんは主治医+指導医+専攻医・研修医で担当する「屋根瓦式主治医チーム制」です。
- 診療は主治医チームで方針を決めて診療を行っています。
- そのため、一人が休んでもチームでカバーできる体制を整えています
当番制による負担の平準化
- 平日日中は「病棟当番医」が決まっており、その時間帯の急変対応・新規入院・他科コンサルトを担当します。
- それ以外の時間帯は、自分の受け持ち患者さんの診療やカンファレンス・勉強会などに集中できます。
- 休日や夜間はオンコール制(休日当番制)を敷いており、当番医以外は完全にオフとしています。オン・オフをしっかり分けて休日の予定を入れることができます。
5. 研究・大学院について
浜松医大血液内科では、臨床だけでなく、基礎研究・トランスレーショナルリサーチ・臨床研究にも力を入れています。
- 造血幹細胞移植・CAR-T細胞療法の成績向上や合併症対策
- 骨髄線維症など慢性骨髄系疾患の病態解明と新規治療法の探索
- CML治療におけるTKIの長期合併症とその管理
大学院進学のタイミングやテーマは、本人の希望にあわせて柔軟に相談しています。
「臨床を続けながら大学院で学位を取りたい」「関連病院との共同研究をしたい」など、個別のキャリア設計も可能です。
6. ライフワークバランスへの取り組み
血液内科は重症患者さんも多く、「とにかく忙しそう」というイメージを持たれることが少なくありません。
当科では、チーム制・当番制・柔軟な勤務形態を通じて、働き方とライフイベントの両立をサポートしています。
子育て・ライフイベントとの両立
- 育児などの事情に応じて、時短勤務(例:10時出勤〜15時退勤)も相談可能です。
- 夜間・休日当番の免除など、状況に応じた勤務調整を行っています。
- 急な発熱や保育園からの呼び出しなどがあっても、チームで業務をカバーできる体制を整えています。
有給休暇の取得
- 計画的な年次有給休暇の取得を推奨しており、「月に1日は必ず休む」「夏季休暇をしっかりとる」ことを目標にしています。
- 血液内科は診療の見通しを立てやすい部分もあり、事前に計画して休みを取りやすいのも特徴です。
「忙しいけれど、何とかなる」ではなく、「忙しいからこそ、仕組みで何とかする」というのが当科の考え方です。
7. 見学・医局説明会のご案内
浜松医大血液内科では、医学生・初期研修医の見学や、個別の進路相談を随時受け付けています。
- 病棟・外来・カンファレンスの見学
- 専攻医の一日の流れの紹介
- 内科専門医研修プログラム・血液内科専門医研修・大学院進学についての相談
毎年、医局説明会も開催しており、
「血液内科の仕事の実際」「研究や大学院のこと」「働き方とライフイベント」などについて、
若手〜ベテラン医師がざっくばらんにお話ししています。
見学や説明会への参加を希望される方は、
お問い合わせフォームまたは各種SNS(X・Facebook・Instagram)から、お気軽にご連絡ください。
「血液内科に興味はあるけれど、まだ専門を決めきれていない」
「どんな働き方ができるのか、もう少し詳しく聞きたい」
という方こそ、大歓迎です。
みなさんと一緒に働ける日を、医局一同楽しみにしています。