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成績が悪い子がそうなる原因についての一考察2

およそ1年前、「成績が悪い子がそうなる原因についての一考察」と題して、成績が悪い子が「なぜ成績が悪いのか」についてそのときに気がついたことを文章にまとめました。あれから1年が経ち、早いもので当時中1だった子たちは中2となり、この春からは中3となります。

 

1年前「そもそも授業で何をやろうとしているのかを理解しないまま、ただこうしなさいと言われたことをこなすだけだから全く応用問題に対応できない」という子に気がつき、まさにこれこそが「本番のテストになると100点のうち10点台や20点台しか取れない子」がそうなる大きな要因なのかも知れないと思い至りました。

例えば、小学5年で学習する内容を例にすると、「300人の20%は何人ですか?」は、300×.2で60人と答えが出ます。当然なぜそのような計算をするのかは時間をかけて説明するのですが、「どう計算すれば解けるのか」にしか興味がない子はその説明をまったく聞かず、解き方だけを聞き

「5000円の40%は何円ですか?」

「1200mの80%は何mですか?」

「2500kgの72%は何kgですか?」

は、ただ同じようにすれば良いだけなので正解するのですが、根本的な意味を理解せず「文章中の最初に出てくる数字に、後から出てくる数字の前に『0. 』を着けた数字をかければいい」としか理解していない子は、次の問題ができません。

 

「Aさんのクラスの生徒は男子が17人、女子が18います。今日はAさんのクラスの生徒のうちちょうど20%の人がマスクを着けていました。この日、Aさんのクラスでマスクを着けていた人は何人いたでしょう」

「この問題、激ムズ~」となるのです。

 

「男子17人・女子18人ということは、このクラスは全部で35人いるということや。その35人のうち20%の人がマスクを着けてるということは、要するに35人の20%は何人なん?っていうことや」と説明して初めて正解するようにはなるのですが

 

次に「全部で300種類あるカードのうちBさんは50枚まで集めました。Bさんは全カードの何%を集めたことになりますか」という問題がでてくると、300×.5=150%という答えを出したりします。

 

このような生徒の思考を改善するために、それからは毎回新しいことを説明するときは「今何を求めようとしているのか」「なぜその計算で答えが出せるのか」を、全校舎で全学年で、全員に理解させるよう(よそ見をしている子はその都度注意し)普段より大きな声でゆっくりと説明を理解させるよう徹底しました。

で、一年がたった最近、ふと彼らが明らかに1年前から変わっていることに気がつきました。そういえば1年前みたいな「根本を分かってないな」と思うようなことがすっかりなくなっていたのです。驚きました。1年もあれば変わる(変えられる)んだなと思いました。子どもは、適切な指導と時間があれば高い確率で伸ばすことができる。その確信を強めた瞬間でもありました。

 

まだ理科の作図の問題のときにかつての悪い癖が顔を出しかけるときはありますが、そんなときは「さては、そもそも今何を書いてるのかを分かってないやろ。この2つの力を合わせたらどんな力になるかを書けって言われとーとぞ」と言えば、ハッとなって自分が何にも考えずに図を書いていたことに気付くのです。1年でそれに気付けるようになったのです。

 

「成績が悪い」といっても、その度合いや原因は様々です。塾に通うようになってすぐに成績が上がる子もいれば、時間がかかる子もいます。上に書いた子たちは1年経ってようやくいろいろなことを学ぶ準備が整ったと言えます。さて、これからが楽しみです。

2026.02.17 Tuesday