【コラム】初めてフードへの疑念を感じた時のこと
私が初めて犬と暮らし始めた頃、
私が、ドッグフードに対して、
何か変だなと思った時のことをメルマガ記事しました。
その記事を一部修正し加筆して再掲載いたします。
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私が手作りにした経緯
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先に私が手作り犬ごはんにした経緯を簡単に書きます。
我が家の先住犬アンデイ(享年17才)は、
我が家に来た頃から、
ドッグフードが苦手でした。
そのアンデイが4才の時に、
・尿中に結晶が出た
↓
・結石用処方食を食べなかった
↓
・仕方なく、手作り犬ごはんにした
という流れがございます。
そして、
あまり大きな声で言えない、
手作りごはんにしたもう一つ理由があったのです。
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最低限って何ッ?
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アンデイの結石の結晶が出たことで、
アンデイの処方食の説明を、
動物病院で受けました。
今でも鮮明に覚えている、
獣医師の先生のお言葉があります。
『このフードは、
ミネラル分を最低限にしてありますから』
という、お言葉。
あなた様が
獣医師に同じこと言われたら、
どう思われますか?
私はその当時、フードの詳しいことをまったく知りませんでした。
・どういう考えのもと製造されているのか
・どういう風に製造しているのか
という点をまったく知らなかったため、
この時3つの疑問が頭の中に、
湧きあがってきました。
・最低限ってどうやってわかるの?
・アンデイが栄養失調にならないの?
・どやって、最低限にしているの?
えッ、
えッ、
えッ~~~ッ。
私のアタマの中は、
疑問でグルグルしていました。
獣医さんに質問する言葉さえ、
浮かびませんでした。
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どうやって
最低限にするの?
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家に帰っても、
・ミネラルを最低限にするって、
が、頭から離れませんでした。
そして、
私はこう考え始めました。
もし、自分の食事だったらどうするんだろう?
・どういう方法で過剰なミネラルを抜くの?
・それって簡単な方法?
・それって時間かからない?
・磁石がいるんじゃない??
例えば、
成鶏胸肉皮なし生 100グラムには、
0.4ミリグラムの鉄分が含まれています。
(食品成分表2019より)
あなた様なら、どうやって、
『自分にとっての』
過剰な鉄分を抜きます?
煮る?
すりつぶす?
焼く?
蒸す?
磁石を肉に近づけてみる?
・・・・・
・・・・・
う~~~ん、
家じゃ無理でしょ
・・・・・
・・・・・
私は、そう思いました(^^)
なぜなら、
・ミリグラムまで計れるハカリもないし、
・顕微鏡もないし
・どれが鉄、どれがカルシウム、どれがマグネシウム、
って、各々のミネラルを見分け特定する方法も知らないし、
しかも、
・全部抜いちゃダメ、
『自分にとっての』最低限は残すの。。。
そして更に、
余分な鉄分を除いた鶏肉は食べられる状態じゃないと、
意味がないの(^_^;)
鉄分を取り出すためだけに、
元がなんなのかわからないほど、
食べられない状態にしては、
意味がないんです。
なぜならば、
自分にとっての過剰な鉄分を抜いた鶏肉を食べる
っていう最初の目的があるからです。
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家じゃ無理
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家で、
鶏肉から、
最低限のミネラルを残し、
余分なものを抜くという作業は、
極めて困難、
っていうか、
無理なのはすぐに理解できました。
でも、
例え工場でできたとしても、
その作業は膨大な労力がいりそう。
それで、あの値段で、販売できるわけ?
もし、私がフード会社を経営していたら、
・どうすれば、あの値段で販売できる?
を、考えてみました。
すると、
一つの答えに行き当たりました。
それは、
・何もない状態の物に、足していく
そうすれば、労力はかかりませんね。
前述した通り、その当時は、
フードのことを全然知りませんでした。
ですが、
まんざら間違った答えではなかったのです(^_^;)
こののち、
フードが、
・どのような考え方のもと、
・どうやって製造されるか、
を学び、この疑念が晴れました。
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アンデイは機械じゃない
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私は、
『最低限のミネラル』
と言う言葉に、
不自然さと違和感を感じ、
手作りごはんを始めたわけです。
動物病院の処方食を、
アンデイは一粒も食べなかったし。
なにより、
アンデイは生きて
動いている動物!
犬!なんです。
決して機械じゃない!
っていうことです。
暑い日も寒い日もあるから、
必要な栄養素が、
杓子定規に一律なんてことは、
不自然としか思えなかったんです。
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学ぶことで解消
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冒頭の私が抱いた、3つの疑問は、
学びを深めていくことで解消しました。
獣医さんが言った、
『最低限のミネラル』
の意味も今では理解できます。
やはり、いまとなっては、
手作りごはんを与えていく!
って決めたことは、
間違いではなかったと思います。
あの時、
『最低限のミネラル』
という言葉になんの疑問も感じないでいたら、
アンデイに無理やり処方食を食べさせるストレスにさらされて、
私自身が犬との暮らしを心底楽しめなかったと思います。
あの時疑問に思ってよかった。
疑問をそのままにせず、
栄養学のこともフードのことも学んでよかった。
アンデイにおいしい食事を与えられてよかった。
なによりアンデイとの暮らしが楽しくなってよかった、
と、今改めて思います。