創業の思い・会社使命

【創業の思い】

〈山梨県への移住〉 

 2015年、夫婦2人で山梨県都留市に移住をはじめ、徐々に拠点を移しながら20214月に完全移住。
都留市は、それまでカヌーキャンプに訪れていた富士五湖にも近い。しかし、移住のきっかけはカヌーではなく、無農薬米の自給。とにかく新米は旨い!その後、田んぼに加え畑や狩猟など、自然と向き合いながら里山の暮らしの豊さと楽しさを実感する。

〈森林荒廃〉 

都留市は森林の面積が総面積の約85%を占め、昭和初期までは林業や炭焼きが盛んな地域であったが、近年は若者の地域離れや林業従事者の高齢化などが進んでいる。また、林業同様、猟友会も高齢化し、人数が減ってきている。さらに、暮らし方の変化により、里山が活用されなくなったことで、放置された里山や森林が鹿の居場所となり森林荒廃を進めている。このままでは他の地域同様、河川氾濫の危険性や水資源の枯渇を招きかねない状況である。そこで、自分自身に何ができるのかを探るため、狩猟免許を取得し地元猟友会に入会、狩猟や有害駆除活動も行ってきた。また、2019年に開校された南都留森林組合主催の「森の学校」にも通い、森を管理する知識や技術などを学ぶ。

〈早期退職〉 

 2020年秋、コロナ渦で前職(株)オリエンタルランドの早期退職を決意した。退職後の仕事について、「自分にしかできない、自分らしい仕事とは何か」を考えた結果、長年取り組んできた「カヌー」と「DIY」を結びつけた「カヌー工房」なら自分にもできるのではないか、さらに、森林の間伐や手入れと人々の環境意識の向上を結びつけることで、社会課題の解決にもつなげられるのではないかとの思いに至った。
その後、カヌー工房のさきがけである埼玉県の「名栗カヌー工房」に技術を伝授して欲しいとお願いしたところ、快諾いただいた。また、工房の立ち上げ場所も都留市の地元の方からお借りすることが決まり、無事、カヌー工房を立ち上げる道筋がついた。前職退職後の20214月~8月までは、「名栗カヌー工房」にて住み込みで学びながら、休みの日には都留に戻り工房の改装を進め、91日に個人事業主として「アウトランド鹿留」を創業、「鹿留カヌー工房」を開業した。

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 「アウトランド鹿留」の会社使命は「森と水を守ること」であり、カヌー製作は目的ではなく会社使命を実現していくための入口だと考えている。カヌー完成までの間、森の中で木と触れ合う体験を重ね、季節や気候の変化を肌で感じながら、自然とのつながりや気持ち良さ、大切さを再認識してもらえるたい。そして、そのような施設・環境を作っていきたい。
 さらに、環境保全への興味を持った方には、森林の間伐や水源の整備なども体験、支援してもらえるような仕組みづくりを考えている。

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【将来の展望】 

 この事業を通して、都留市に何度も訪れていただく中で、山梨県や都留市のファンであり支援者となっていただけると嬉しい。自分自身がそうであったように。
また、事業を通して地元企業等を盛り上げるとともに、地元の大学と連携することで、学生や市民の森林保全に関するさらなる意識向上にもつなげていきたい。
そして、将来は法人化することで、地元の若者に事業を継承していきたい。

 

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