炭火でしか出せない味がある
はじめまして。
BLACK BELT BURGER 店主の 磯部茂文 です。私は2024年から炭火ハンバーガーの挑戦を始めました。
そしてもう一つの顔は、テコンドー道場の師範です。なぜ、武道家の私が「バーガー」を選んだのか。
その背景には、忘れられない体験があります。
◎ 挑戦の原点は、被災地でつくった一杯の味噌汁
2011 年の東日本大震直後、薬剤師グループに同行し、宮城・福島の被災地に1週間ほど泊まり込みで入りました。
物資運搬や後方支援をする中、電気も水も止まった体育館で、300人の方々が肩を寄せ合うように避難し、そこで炊き出しをして欲しいという依頼がありました。
調理室にて打ち合わせ
「何日も温かいものを食べていない」
その声を聞いて、私は炊き出しを指揮させて頂き、即席である材料から味噌汁・蓮根のきんぴら・りんごのコンポート をつくりました。
「ありがとう」「おいしい」
その笑顔は、今でも私の原動力です。
温かい一口には、人を前へ進ませる力があると知りました。
この体験が、私の人生を変えました。
避難場所にて
◎ なぜハンバーガーだったのか?
道場で子どもたちを教え、父親として未来を考える立場として、私はずっと問い続けました。
「もし災害が起きたら、本当に役に立つ食事とは何か?」
その後、地元・東松山市も令和元年台風19号で被災。ボランティアに入りながら、その答えが形を帯びていきました。
結論は、とてもシンプルでした。
•ガス・電気が使えなくても炭があれば作れる
•水をほとんど使わない
•後片付けも紙袋で完結
•子どもから大人まで“心と体”を満たせ、災害時にも、日常にも、人の心を支える一口を。
そのための最高の形が、ハンバーガーでした。
◎ 味へのこだわりは、使命へのこだわり
今年、私は仲間とともにハンバーガー日本一を決める「ジャパンバーガーチャンピオンシップ」に挑戦しました。
結果は予選敗退。しかし、挑戦した事で技術も向上し、味への探究心は増すばかり!
料理もテコンドーも真剣勝負の中で技術は磨かれます。
美味しい一口は、人を笑顔にし、前に進ませる力になる。
だからこそ私は、
•炭火で焼く香ばしいパティ
•手作りにこだわったソース
•地元で採れた安全な野菜
一つひとつに妥協せず、日々挑戦し
“心に残る本物” をつくり続けています。
遊びじゃない。でも、遊び心は忘れない。
それが、私の料理の姿勢です。
大会に出場した際の作品、チーズバーガー
◎ 未来の目標「動けるバーガー屋」であること
私はこの先、キッチンカーを導入し、
災害時にはどこへでも駆けつけられる体制をつくります。
そのためには、日頃から地域イベントへ出店し、
“もしもの時に動ける拠点” を育て続けることが欠かせません。
もしもの時に、いちばん動けるバーガー屋でいたい。
あの日、被災地で、私は自分の無力さにも向き合いました。
だからこそ、動ける人間でありたい。
行政だけでは届かない場面を、民間の力で必ず支えるために。
今日も炭火を起こし、私は地域と向き合い続けます。