国登録有形文化財「旧宮島村役場」

富山県小矢部市にある和洋折衷の大正建築

歴史

旧宮島村役場
大正15年に宮島村役場として建てられたもので木造2階建建て、面積131㎡、むくりのついた寄棟、桟瓦葺きの洋風建築です。屋根にはセグメンタル・ペディメント風櫛形破風(破風には連窓、上部がファンライト風の半円形の欄間の意匠)、縦長の上げ下げ窓、外壁は下見板張りのペンキ仕上げ、玄関ポーチ周りの意匠(屋根の形状、照明、開口部の桟)など当時の洋風建築の要素を取り入れています。
昭和61年に現在地である小矢部市芹川に移築され個人宅兼アトリエとして使われています。旧宮島村役場は小矢部市に残る数少ない洋風建築で、大正時代に建てられた役場建築の遺構として貴重な存在です。

 

平成2年「とやま文化財百選」に選定
平成13年「国登録有形文化財(第16-0062号)に登録
平成18年「近代化遺産全国一斉公開事業」にて一般公開を開始
平成21年「とやまの近代歴史遺産」に選定

 

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宮島村
かつて旧宮島村役場があった宮島村は富山県西礪波郡にあり、小矢部市石動町を新設した際に消滅しました。
明治22年4月 町村制施行に伴い礪波郡糠子島村を含む19の村が合併し、宮島村が発足。
明治29年3月 西礪波郡石動町、子撫村、南谷村、埴生村、正得村、松沢村、荒川村と合併し、石動町となり消滅しました。

 

 

 

2024.05.10 Friday
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