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おもに木材を加工するときに使用される器械で、加工物を取り付けた部分が回転する構造になっており、綺麗な回転体を削り出すことができます。

 

回転させる動力は現代だとモーターが主力になっておりますが、遠い過去では一人がろくろを回し、もう一人が木材を加工するという二人挽きと言う製法や、足踏みろくろという足元のペダルをこいで動力を作り出したろくろも存在しています。

木工ろくろも古い歴史がたくさんあり、様々な魅力があります。

 

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木工ろくろは、回転する部分(丸爪・茶碗など)に加工物を取り付けて回転させます。

陶芸用のろくろは加工物を縦軸で回転させますが、木工ろくろは横軸の回転となり、回転させた木材に刃物当てて削り成型をして品物を作ります。また木工旋盤とは違い、刃物を機械に固定して木材を加工できる機構が無いため、手持ちの刃物を広範囲に動かせることが長所となっています。

 

木工ろくろ

 

木工ろくろの魅力

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早く美しく
 ろくろを使用せずに手と刃物で加工するとなると大変な作業となります。木工ろくろを使用することにより、回転させた木材に刃物をあてれば素早く加工できて、きれいな仕上がりとなります。

 

 

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上達する喜び
 ろくろを使用して商品を作る木地屋さんがたくさんいらっしゃり、人間国宝の肩書をお持ちのかたもいらっしゃいます。このことから木工ろくろを使用して品物を作る奥深さがうかがえます。
 現在ろくろ屋でも暇があればろくろで木材加工を楽しんでおります。作るものは未熟なものばかりですが、初期の作品にくらべたら作業スピードも出来上がりもよくなり、喜びをかんじています。

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木工ろくろで作れる物

 

器・茶碗・皿

 

ご自身の創作力を生かして、どのような使用場面、使用状況、目的に応じて食器を作れます。

例えば日本酒専用の杯を作る工夫として、飲み口にあたる部分を薄く削って口当たりを良くしてみたり、みそ汁の器をわざと厚く削り出しワイルド感をだしてもいいかもしれません。色や形は自由です。

実用性を考えて作ったり、見た目重視で作っても面白いです。

 

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こけし

 

こけしは奥深いもので、様々な系統や技法があります。

例えば鳴子こけしのはめこみ式と言われる技法は、頭部を胴体に差し込んで作ります。そのため頭部が回りキュキュっとかわいい音が鳴るのが特徴です。

様々な技法がありますが、自分オリジナルのこけしを作るのも楽しいです。

形や模様、表情や大きさによりさまざまな姿に見えるこけしに楽しさがあります。

 

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こま

 

コマのような回るものは軸が取れてれば取れるほど無駄な抵抗が減り良く回り続けます。

木工ろくろは軸の取れた物を作ることを得意としており、コマ作りには最適です。コマにも木工職人が存在しており、職人さんが作るからくりコマなどは大変面白いものです。

からくりコマを作るには手間と知恵と技術が必要ですが、チャレンジしてみるのも面白いと思います。

ろくろ屋は作れませんでした。

 

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