ヒプノセラピストのブログ(日記)

2022-01-21 13:57:00

ネガティブ・ケイパビリティとヒプノセラピー(催眠療法)

ネガティブ・ケイパビリティとヒプノセラピー(催眠療法)について

ネガティブ・ケイパビリティ(Negative capability:負の能力、才能)とは、、、

「白黒はっきりつかないグレーゾーンに耐える能力」のことを言います。

 

我々、現代人は忙しい毎日の中で物事を進めるために白黒はっきりさせて選択していくという癖が染みついています。

なのではっきりしない曖昧な状態をストレスと感じてしまいます。

 

これはヒプノセラピー(催眠療法)的に考えると、、、

 

自我(顕在意識)は物事を論理的に解釈することにより判断が下しやすくなるので表面上はスッキリします。

 

自己あるいは潜在意識の深い層は白黒見えるのも実は同じものと感じています。

そこに漂える力があるということは、ストレスに強くなるという考え方です。

 

ネガティブ・ケイパビリティ、この能力の向上の方法

1、ふだんから瞑想やセラピーで潜在意識に触れることをしている

2、ネガティブ・ケイパビリティの概念を知ること

これらによってこの能力は向上すると言われています。


2021-11-27 11:47:00

ヒプノセラピー・退行催眠療法に取り入れる精神分析的心理療法とは

某大学院主宰の精神分析的心理療法のトレーニングに参加してきました。

精神分析的心理療法は前に他で基礎を習ってヒプノセラピー(退行催眠療法)やその事前カウンセリングにも応用しているのですが、この大学の講座は初めてです。

参加者は20人くらいと大学院生です。

初参加は私だけで、あとはこの講座の常連さんででした。

内訳は司法関係の心理士さんが8割くらい、あとはスクールカウンセラーさんと児童相談所の心理士さんで個人開業ヒプノセラピスト&心療内科は私のみでした。
こういった心理系講座で参加者のこの職域構成は珍しいですね。

さて、講座は理論はあまりやらず、事例検討とロールプレイ中心で実践的です。

アセスメントし続け、そしてアセスメントそのものが治療になるという動的アセスメント。

見立ては、推論、妄想、ゲシュタルト、、、なるほどその通りだと思います。

精神分析は近年あまり大学院でも学ぶ機会が減っているとのこと。
しかしトラウマの見立てやカウンセリングにクライエントにかける言葉を選ぶ際にも有効だと思います。

また参加したいと思います。

※写真は大学院からの景色と学食の500円ランチ
精神分析的心理療法 大学 2021.JPG 精神分析的心理療法 大学 2021 学食.JPG



2021-11-22 23:28:00

ヒプノセラピー(催眠療法)や事前カウンセリングの下支えとして

ちょうどコロナ禍での自粛期間の空いた時間を利用して通信制大学院の科目履修生となり、復習を兼ねて基礎科目を勉強してきました。

精神医学特論、発達心理学特論、臨床心理面接特論ⅠとⅡと4科目計8単位分

課題を出し、単位認定試験もクリアしました。

ヒプノセラピー(催眠療法)スクールの受講生さんの様々な職域やカテゴリーに応えられるようにこれからも研鑽を積んでいきます。

放送大学院2021.jpg

2021-10-19 14:55:00

ヒプノセラピー・退行催眠療法に役立つSFA

久しぶりにSFA(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)の講座に参加してきました。
これはヒプノセラピーやカウンセリングにおいても下支えになる考え方です。

SFAの手法は元々ヒプノセラピー、特に退行催眠療法でもよく使用される技法にも似ていて、代表的なのがピールダウンと呼ばれるものもSFA的です。
あるいはその事前カウンセリングの中でもよく使っていて、私としてもよく重宝しているスキルではあるけれど、スキルという構えたものより自然な会話に近いです。

当所でヒプノセラピーを学んでいただいた方は、実習を通してその話法を目の当たりにして自然と身に付いておられることと思います。

私自身もSFAを最初に学んだときは、技法(話法)を覚えて習熟することに重きをおいていました。
もちろんそれでも良いのですが、技法(話法)だと行き詰ることがあります。

また技法は使い方によっては侵襲的な介入になることがあります。
私としては侵襲的なセラピーにならないようにするためにもSFAを取りいれています。
またセラピストの姿勢にも役立ちます。


私見ではありますが、セラピーは “スキルと捉えると不自然” “フィロソフィーと捉えると自然” になると考えています。


さて、今回のセミナーでは臨床心理士や公認心理師のSFA実践者向けの方対象で、より困難な事例への対応です。
この“困難な”というのはクライエントや患者が困っているのではなく“セラピストが困っている”という意味合いが強いです。

通常の技法や考え方ではなく背景となる思想哲学的なことを学びます。


私の体験としてセラピーを受ける人は必ずしも動機付けがされているわけではありません。

“産業医に勧められたから”

“妻が退行催眠で癒してもらえ、といったから”

“インナーチャイルドを癒すことが有効とスピリチュアルカウンセラーに紹介された”

“母親が不登校の子供を連れてきて、なんとか学校行けるようにしてもらえば”とか

“YouTubeでヒプノセラピーがいいと言っていた”

“前世の記憶が出たら救われる”

“ヒプノでお祓いしてもらえれば”とか、、、、、等どれも主体性が脆弱です。


尚、動機付けがよりしっかりしたクライエントが来談するような仕組み(構造)もヒプノセラピスト養成講座ではお伝えしていますのでご安心ください。


ちなみにヒプノセラピストは邪気払い師でもスピリチュアルカウンセラーでもありませんし、悟りを開いてもいません。(笑)

あ、中にはそんな人もいてはりますけど。( ゚Д゚)


私が週に1日行く心療内科など医療の現場では、患者さんの動機付けが少ないことも多いです。

それでもセラピストは少しずつでも結果を出す工夫をします。。

 

2021-10-10 14:34:00

ヒプノセラピーやカウンセリングの学びの一環として、認知症性障害の講座を受けてきました。

認知症性疾患の講座を1年ぶりに受けてきました。

今回の講座では認知症性疾患の中でも特に多いアルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症について解説されました。
各症例や診断画像による解説もあり具体的でした。

パーキソニズムやレム睡眠時行動障害などは、夏に受けた高次脳機能障害や睡眠障害のセミナーの理解とつながるよい機会となりました。

講座内容が一見、ヒプノセラピーやカウンセリングとあまり関係なさそうですが、私は週に1日は心療内科・神経内科でカウンセリングをさせていただいていますので、メンタル不調が睡眠障害や認知症の初期などと関係があるケースもあり、その背景となる知見は必要です。

公認心理師の試験でも認知症、高次脳機能障害、睡眠障害などの領域は出題されます。

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