ようこそ山本丘人記念館へ 

　富士高原のまち小山町に位置する山本丘人記念館は、1988年（平成元年）4月15日に近代日本画革新の旗手で文化勲章受賞作家・山本丘人を顕彰する目的で開館した「山本丘人記念館」と多様な企画展・特別展を行う「美術館夢呂土」という2つの文化施設を、2014年4月に開館25周年を迎えるにあたり、「丘人芸術の顕彰と文化創造」をコンセプトに事業の連携強化によるさらなる発展のため、施設機能を統合し、新「山本丘人記念館」といたしました。

　山本丘人記念館を運営するのは、皆様に支えられてまいりました「夢呂土」です。その名の由来は、モノを入れ特別に蓄えておくための「室」に、丘人の好きな言葉「夢」と口が二つ連なる形をした「呂」で「夢をたくさん実現する」という意味で当て字をし、「土」は美術館の位置する富士山のふところに抱かれ活動していきたいという思いを込め命名したものです。

　山本丘人記念館は、大きく「山本丘人のアトリエ」と「美術館」という２つの展示・公開施設から成ります。

　「山本丘人のアトリエ」は、丘人がアトリエとして使用した建物を神奈川県大磯から移築したものです。ここでは、丘人の本画と下図、画具、書簡類の保存・公開の他、丘人に関する多くの資料を通して、丘人芸術を広く皆様にお伝えしてまいります。

　「美術館」では、現代日本画に新たな境地を確立した丘人の創造することへの真摯な姿勢を来館者様にお届けすることを目的として、様々なテーマの展覧会や現代作家の企画展・特別展を開催したいと考えております。

　今後も、丘人芸術の顕彰と文化創造に関する美術館活動を通して芸術の魅力を発信し、地域文化の一層の充実を願い、文化振興に貢献してまいりますので、変わらぬご支援を賜りたくお願い申し上げます。

　　　　　　　2014年4月吉日

山本丘人記念館