【症状】 足関節や足の痛みによって歩きにくくなります。損傷した部分を中心に腫れて皮下出血により色が変わります。時間が経過すると腫れや変色は広い範囲に広がります。靭帯が完全に断裂した場合は、関節が不安定になり、適切な治療を行わなければ後に捻挫を繰り返したり、関節表面の軟骨を損傷したりして、日常生活やスポーツ活動に障害をきたす場合があります。
【診断】 けがをした時の状況(足の位置がどうであったか、どの方向にひねったか)が損傷部位を判断するために重要な情報となります。損傷した部分は押すと痛みを感じます。損傷した場所と程度を確認するために医師は患者さんの痛い部分を押して確かめます(治療のために必要なので許してください)。レントゲン撮影では骨の損傷がないかを確かめます。靭帯が断裂して関節が不安定になっていないか確認するためにストレス撮影というレントゲン検査をする場合があります。これは足首をひねったり引っ張ったりした状態でレントゲン撮影するもので、それで関節が異常な動きをしないか確かめます(これも痛い検査です)。また、靭帯の損傷程度を確認するためや、レントゲン検査で評価できない骨の内部の状態と軟骨の損傷状態を確認するためにMRI検査を行う場合もあります。