保存療法
① 靴の工夫 : 余裕のある靴を選んで履く、または費用はかかりますが靴専門店でオーダーメードの靴を作る方法があります。足の状態によっては病院で保険を使って治療用の靴を作ることもできます。これは足を直すのではなく、変形した足に靴の方を合わせて楽に歩けるようにする工夫です。
② リハビリ : 足指の筋力強化やストレッチを行い変形の矯正・予防を試みます。
③ テーピング : 絆創膏を使って変形を矯正します。病院のリハビリ部門で指導を受けることもできます。しかし、その都度絆創膏をまかなくてはならないという面倒があります。
④ 装具療法
インソール = 靴の中敷き(足底挿板) : 一人一人の足の変形に合わせた凹凸のある中敷きを作って靴に入れて使うことで、痛みのある部分の負担を軽減し、さらなる変形を予防します。靴専門店でも作成できますが高価なものが多く、治療用としては構造的に不十分な場合もあります。病院では医師の処方によって保険を使って作ることができます。
外反母趾用装具 : 母趾と示趾の間にはさむ道具や、母趾を内側に引っぱる道具などを使って矯正を試みます。市販品が各種あります。病院で用意できるものもあります。変形が強い足では長時間の使用が困難な場合もあります。装着したままでは靴を履きにくいという欠点があります。
以上の保存療法は主に軽症のものが対象になりますが、まずは医師にご相談ください。