脛骨骨切り術とはどんな治療か?
正式な手術の名称は、高位脛骨骨切り術(こうい けいこつ こつきりじゅつ、HTO : High Tibial Osteotomy )と言います。
O脚変形(膝から下が内側にわん曲している)の強い下肢に対し、脛骨(すねの骨)の上部(膝関節に近い部分)を切って下腿の向きを外向きに矯正します。向きを変えた後の骨に隙間ができる場合は人工骨(後で自分の骨に置き換わるもの)を間に入れて、表面に金属プレートをあてて補強します(金属は骨が治ってから取り除くことを勧めています)。
手術後はO脚が矯正されて、少し外向きの下肢になります。形が矯正されて見栄えの良い下肢になりますが、重要なことは外見ではなく、形が変わることで立った時に膝にかかる体重の重心が内側から損傷の少ない関節の外側に移動することです。