Portfolio

糖衣

はおり 2.jpg

「糖衣(とうい)」    2016  

ろうけつ染め   絹・酸性染料

 抹茶の緑を主役とし、背中にはあんみつを上から覗き込んだようにアイスクリームと白玉が並んでいます。これは出身地熊本県の細川家の家紋である“九曜紋”を模した模様にしました。着物地にはちりめん模様が入り、さらっとしたさらし餡の舌ざわりを意識しています。袖の鹿の子模様はつぶ餡をイメージして染めました。 

羽織という形にしたのは、私の中で和菓子は「包む」印象があったからです。中の餡を包み込むように、着る人を優しくくるむ羽織を作りたいと思いました。また羽裏には、人肌で溶けたアイスクリームと抹茶が混ざり合った様子を迷彩柄で表現しています。

DSCN0115.JPG

羽織 そで.jpg

「炭酸飽和」

tannsann.jpg

炭酸飽和   2014

ろうけつ染め  綿・反応性染料

琳派四百年記念浴衣展 出展

 暑い真夏に着ることで、少しでも涼しく・楽しく外出できるような浴衣を作りました。 パフェのグラスを象った中には、はじけるソーダ水や果物、冷たいおやつが沢山入っています。 裾の形を波型に変形させた所もポイントです。

tannsann.jpg

 

tannsann gurasu.jpg

袖の柄は、はじけるクリームソーダです

あまかさ

kasa.jpg

「あまかさ」  2017

手捺染   綿、反応性染料、日傘

 すいかのみずみずしい色彩と、夏の日差しがよく似合う日傘。

細胞分化

DSCN0629 2.jpg

「細胞文化」  2016

手捺染    絹・モーター・樹脂 

 小さなひとつの細胞から、分裂を何度も繰り返しやがてひとつの「個」としてのいのちが生まれる様子です。

増えた細胞たちも、きっとグループが生じ集団独自の文化も生まれていくのではないか…と想像しています。 中心にはモーターが入っており、よく観察すると作品がうごめいている様子がわかります。

DSCN06252.jpg

 

DSCN0627 2.jpg