Portfolio

ko ko

P2090700.jpg

mini.jpg

 

P2090700.jpg

「 ko ko 」   2018

ろうけつ染め  絹、綿、モヘア、ビーズ、紙、酸性染料

 タイトルの「ko ko」 とは、漢字で表すと「呱呱」となり赤ん坊の泣く声を意味する。作品は生き物が産まれた瞬間を表現し、クラッカーがはじけて中から何か驚くべきものが次々溢れてくる衝撃を、生命の誕生になぞらえた。中から衝撃音と共に、容量以上の紙テープと紙ふぶきが噴出する様子が驚きと共に、生物の「誕生」「出産」によく似ていると感じたためである。

 クラッカーの中からあふれ出てくるぬいぐるみは、勾玉の形をしている。古来勾玉の形には動物の牙や腎臓など多くの説が存在するが、胎児を模しているという一説がある。ぬいぐるみには一つひとつに「瞳」を染め、生の証明ともいえる瞳の力を強く印象付けている。

akarui.jpg

 

 

 

5分前のどなた

DSC_0748.jpg

「5分前のどなた」  2016

ろうけつ染め  絹・綿・オ―ガンジー・酸性染料

 ゆりかごのような布にくるまれた、これから産まれ出てくる存在を中心に内臓を模した身体のパーツが詰め込まれています。“胎児”という何者でもない、何物にも為りうる生物の可能性に興味を持ち制作しました。

 

5分前にはどこかの誰かであったかもしれず、5分後には別のなにかに成っているかもしれません。

cut cut.jpg

 

naizou スケッチ.jpg

「ブラン・ノート」

mannto.jpg

「ブラン・ノート」 2015  

ろうけつ染め  絹・綿・別珍・フェイクファー・酸性染料 

京都市立芸術大学作品展2015 奨励賞

 

香水の歴史は古く、紀元前から様々な用途に使われてきました。時代を経るにつれ、役割を神への供物・まじない・薬・趣向品…と変える透明な液体にミステリアスな魅力を感じ、その魔術性と妖しさを染めで表現したいと思い制作を行いました。                                       

近くに来て初めて香りの正体に気付く、その驚きを表現するために裏地を主役とし表は白一色のシンプルなデザインになっています。めくりあげて中を覗き込む行為にも、秘密をあばくドキドキを感じられるのではないかと思っています。

まんと 小.jpg

              

                     bara.jpg

                  マントせつめい.jpg

 

羊羹行列

DSCN0133.JPG

「羊羹行列」   2016

ろうけつ染め   絹・酸性染料

 一本の羊羹を切り分けた時、その断面から次々に現れた栗の黄色と不揃いな形がとても面白く感じました。

この着物はそんな羊羹の断面の栗が月のように満ち欠けしていく柄を染付けました。鮮やかな栗の甘露煮は月、周りには星のイメージである金平糖を散らせています。

cut1.jpgaideasuketti.jpg

 

「そめつけもの」

しろ 内臓.jpg

「そめつけもの」

ろうけつ染め   絹・酸性染料

京都の丸いカブを使った千枚漬けからイメージを膨らませ、さわやかな夏の着物に仕上げました。漬物を薄く切ってお皿に盛り付けるように、柄を並べて繰り返し配置しています。

234のコピー.jpg