♪ 近況&インフォメーション ♪
秘蔵のパナマ!
「味覚は人によって違う」
よく言いますが、糖度や塩味を数値に置き換えることはできます。
完全な主観しかなければ、コーヒー豆のコンテストで点数をつけることは全くの無意味になってしまいます。
厳密な点数のためのものさしがなかったとしても、大多数の人間がおいしいと感じる味覚は似通っていなければ、「おいしい」という言語すら生まれなかったかもしれません。
ケニアのTopKangocho深煎(フレンチ)と中煎(ハイロースト)が最近の売れ筋です。
ケニアの深煎はやはり!…という印象でしたが、浅い焙煎も人気で結構酸味があっても喜んでいただけるとわかり、大発見です。
そこで、秘蔵の(というかあまり焙煎しない)パナマをハイローストで焙煎しています。
パナマの名門カルメン農園のピーベリーです。
シティフルシティの焙煎と比べると、フローラル、スパイシーな香りです。
フレーバーは甘さが強調されました。
温度が高いときは軽い・明るい・酸味がありますが、ちょっと温度が下がると、
まるでメープルシロップのようです。
舌の上をシルキーに転がる感じの粘性で、これがシロップライクを生み出しています。
このコーヒー生豆はパナマの公式鑑定士5人のうちのひとり、テシー・パラシオス女史の鑑定では90点がつけられています。
点数が高いから…ではありませんが、味覚上のものさしを整えた人が鑑定士と考えると、大多数のひとがおいしいと感じるものであることは確かです。
(もちろん点数だけでは計りきれない要素もあります)
あまり有名農園にこだわらない当店ですが、
自分のローストによっておいしくなるかどうかを考えています。
浅くローストしたら甘味が増して、また魅力的にみえます。
写真のコーヒー豆は大きいのがニカラグアのマラカトゥーラです。
そしてまるで小豆のように小さいのがカルメン農園のピーベリーです。
ハンドピックは大変です。。。