♪ 近況&インフォメーション ♪
優しい時間とあらし(テンペスト)の時間。
ルピリエのact2として小島屋万助劇場にお越し頂きました皆様、お忙しいなか、お時間を作って頂きまして本当にありがとうございました。
東京から近いねぇ何て言って来ていただいた出演者のお三方様、本当にありがとうございました。
公演後、帰京までの束の間にさせて頂いた昔話と少々のワイン。
ひとりで店に残って片付けの間にもの思いに耽っておりました。
時間という実体のあやしいものがあります。そのため…。
ひととひとの関係は変わります。
ひととものの関係も変わります。
ひとそれぞれが変わって行くのもあたりまえです。
ものが変わって行くのもあたりまえです。
成長といい、改善といいます。
変わっていく素敵さもあります。でも変わってしまった切なさもあります。
変わらない素敵さもあるように、変えられない頑固さもあります。
世界が少しずつ変わって来てしまって、それが素敵な方向だけではない危うさに目をそらしたくなります。表現が自由ではなくなっていくのではないかという危惧もあります。
お三方のお陰で、ルピリエ運営側の二人はタイムスリップして優しい時間に浸ることができました。
明くる日、新国立劇場にテンペストを観に行きました。
数百個の箱が、宇宙のなかの大小の銀河のように誕生しては消えていくように見える…そんな舞台装置と演出でした。
テンペストとはあらしの意味です。
大海の孤島に追放されたプロスペローが10数年の間に魔法と学問を究め、当初は復讐のため、しかし後には全てを善き方向へ導くために魔法と妖精を使う、あらしの海からスタートするシェイクスピアの物語です。
10数年とは自分達二人が東京から茨城にやってきた時間と近いものがあります。プロスペローのように、この時間のなかで得たもので、あらしこそ起こさずとも、全てを善き方向へ導いて、恨みごとは全て忘れ去って、全てを新しく上書きすることが可能だろうか?
そんな風に自分に問いかける舞台でした。
昔からあった関係は、より良く上書きして、
新しい関係は、これから成長という名の元に育てること。
でも、縁薄い関係は、お互いよきように自然に無くなっていく。
自分の回りに起こった禍ごとを、人間のちからでより大きなよいことに変えていくプロスペローが、たったひとりで、自分の人生を振り返って観客に問いかけるラストは、昔自分が関わった『ラ・ヴィータ』という舞台を思い出しました。
この10数年は本当に辛かったです。
たぶん、それは誰にも理解されない経験だと思います。
人間がどれ程醜いことをする生き物なのかということと、愛のある生き物なのかということと、
同時に見ることが出来ました。現実は小説よりも奇なりを地で行く体験でした。
いま、それらを俯瞰しています。
ですので、この後、全てを楽しんでやっていけたらと計画しています。
ただあまりにもいろいろありすぎて、どこから手をつけたらいいのか…
そんな訳で、太陽と月の珈琲並びに旅人のコーヒーとお付き合い頂いてますお客様、
驚くようなことや、呆れるようなこと、笑ってしまうようなことがこれからも起こるかもしれませんが
今後ともお付き合い下さいますよう宜しくお願いします。
まあ、突然、何か変わるというようなことはありませんので…
繊細微妙な世界かも知れません。
何卒宜しくお願いいたします。
追伸です。この秋、筑西市内のある公的団体から招かれて、小島屋さんたちの公演が決まりました。とても楽しみですね!
