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2010 / 07 / 22  

太陽と月の珈琲★子猫物語。

その朝、掃除のために雨戸を開けていると、戸袋の下に発見しました。

「猫がいるよ!」

母猫と小さな4匹の子猫でした。

まだ、産んだばかりで、子猫たちは声を上げることもできませんでした。

母猫は体力を消耗してしまっているためか、体を動かすことも出来ず、コチラをみるばかりでした。

「困ったことになったなー」

野良猫のようだし、うちは飲食店だし、飼うことはできません。。。

それでも子猫を抱えて動くことも出来ない白と黒のぶちの母猫が弱っている以上、とりあえず様子を見る事にしました。

お腹が空いているだろうからと、ネコマンマを作って、紙皿で置いておきました。


しばらくしてみると無くなっていたので、すごくお腹は減っていたのがわかりました。

母猫をよくみると、まだ、小さくて、成猫?かと疑うほど若い母猫です。

必死で子供達を産んだのがわかって、胸にじんときました。


まる二日間、若い母猫と4匹の子猫たちは、戸袋の下にいました。母猫もまだ体力が戻らないのか、子猫たちと一緒にあげるネコマンマを食べるばかりです。
子猫たちは母猫におっぱいをねだったり、眠ったり。

このまま、うちにいつかれてしまうのかな・・・。お客さんにもちょっと相談したりしていました。

4日目の夕方。変化がありました。
母猫が庭を歩いてあっちこっちに行こうとしていました。
「え! だけど、子猫たちは?」

母猫は子猫たちを置いて、どこかに行ってしまいました。

捨てたのではないか?という不安をよそに、母猫は帰ってきました。

しかし、5日目、母猫は朝からずっと姿を現さなかったのです。

ちょうど、猛暑が始まった日で、子猫たちが時おり鳴く声が可哀想に聞こえて、お店で使わなくなっていたA型看板を持ってきて、日除けになるようにしました。

そういえば、宇都宮のタフドアさんのA看板の下にも猫用に箱が置いてあったなーと思い出しました。あのこも野良猫だったんだろうか。。。

日除けにはなっても、温度がぐんぐん上がっていくので不安になり、ビニール袋に氷をいれて、A看板にぶら下げました。これで冷えるとは思えないけど。

それにしても、帰ってこない母猫に気持ちが向きます。

もとの巣に自分だけ帰って、子供達が暑いここで声を上げているのに!!

夕方になったら帰ってくるんだろうか。。。しかし、夕方になっても母猫は帰ってきませんでした。

暗くなってから、閉店間際のホームセンターに行って猫用のミルクと哺乳瓶を買いました。

温度を調節してミルクを作り、飲ませに庭に出たところ、

母猫が帰ってきていました。

「お前ちょっとひどいよ!
こいつら一日暑い中、何も口にしていないんだぞ!!」

でも、とりあえず帰ってきてくれてよかった。子供は親といるのがいちばんです。

その次の日、朝から母猫がいません。
そして、子猫も2匹しかいません。

残った2匹は眠っています。

置いていかれた?
元気だったやつだけ連れて行くなんてあんまりじゃないか!!
弱った子猫を置いていくなんて。。。

もし、このままだったらこのこたちはうちで飼おうと決心しました。

すると、お店の開店時間直前に子猫たちが鳴いています。

見ると、母猫がまた戻ってきて一匹だけ連れて行くところでした。

そして、夕方、お客様がいなくなる時間を見計らってか、母猫は黒い最後の子猫を連れに戻ってきました。

最後の黒いやつはたった一匹でずっと怖かったのか、鳴いてばかりいて、こっちが切なくなりました。

大丈夫だよ、きっと迎えに来るから、鳴くなよ、とずっと言ってきかせていました。

母猫が現れたら、最初大きな声で鳴いていましたが、すぐに母猫にくわえられて巣に帰っていったようです。

ダンボールで作った簡易の巣箱とタオルと紙皿が残りました。

良かったなー

でも、けっこう情がうつって、寂しくなってしまいました。

最後の黒いやつだけ、写真に撮ることが出来ました。

ぴーぴー鳴いていたので、写真を見ると切なさが蘇ってきます。

猫たちの仮住まいが終わってほっとした気持ちより、なんだかぽっかりあなぼこが出来たみたいです。
一週間ちかく、こころを痛め続けたもんなー。

親子で仲良く暮らしてくれるのを祈りたいです。